謹んで新春のお慶びを申し上げます。
コロナの終息で賑わいが戻り、心穏やかな正月を迎える中、大きな地震が能登半島を中心とした地域を襲いました。この度の震災による被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧・復興をお祈りいたします。本学では、被災地に縁ある学生に寄り添って、サポートをしてまいります。
さて、本学にとりまして2024年は、新キャンパスで本格的な活動していくスタートの年です。今までにも増して教育と研究に力を入れ、世界に羽ばたくアーティストや音楽家、また社会の様々な分野で活躍する創造力あふれる人材を育ててまいります。さらに、ひらかれた大学「テラス」として、2月の作品展や大学院オペラティックコンサートをはじめ、芸術に触れていただく機会をたくさん作り、地域の皆さまと協力して、お互いに学び合い、育ち合って、未来の豊かな社会創りに力を尽くしてまいります。
近年は、世界各地で紛争やテロ等による深刻な対立や分断が生じ、また地球温暖化に起因する異常気象や自然災害も頻発しています。このような時代であっても、芸術は困難に立ち向かい、また平和を願う人たちの一助となることを信じて、教員・学生とも一層の研鑽を重ねてまいります。
今後とも京都芸大の活動にご理解ご協力をいただきますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2024年1月4日
公立大学法人京都市立芸術大学
理事長・学長 赤松玉女