2024年10月19日(土曜日)、本学において開催されるトークイベント「光速スローネス再訪 ──「京都ビエンナーレ2003」から21年──」で、美術学部総合芸術学科の加須屋明子教授が登壇します。
ぜひご参加ください。
光速スローネス再訪 ──「京都ビエンナーレ2003」から21年──
- 日時:10月19日(土)14時~17時
- 場所:京都市立芸術大学 講義室10(C棟4階)
- 入場料:無料・予約不要
- 問い合わせ:kasuya[at]kcua.ac.jp([at]を@に変えてください)
開催趣旨
今から21年前となる2003年10月、京都芸術センターを中心として「京都ビエンナーレ2003」が開催されました。21世紀が始まったばかりの当時、掲げたテーマは「スローネス」。
2001年にはいわゆる「同時多発テロ」がありました。その2年後の2003年3月、アメリカのブッシュ大統領は、大量破壊兵器保有を理由にイラクに軍事介入します(だがそんな兵器などなかった!)。こうした不穏な国際情勢を背景に、この後日本では小泉純一郎政権下で郵政民営化や年金・医療制度「改革」をはじめとする、グローバリズム・新自由主義政策が進められます。
2003年とはある意味で、今の社会と文化を支配する空気──コスト削減、ルール遵守、費用対効果、自己責任、リスク回避、等々──が広がってゆくターニングポイントです。このトークイベントでは「京都ビエンナーレ2003」を振り返りつつ、過去21年とは何だったのか、今という時をどのように共有できるのか、みんなで考えてみたいと思います。
本会議では、文化芸術活動と社会との関わりについて、いわゆる「表現の自由」や検閲と倫理の相剋に注目し、歴史的経緯をふまえつつ、最新の現代美術の状況に至るまでそれがどのように推移し機能しているのかを検証します。また、その際とりわけ、歴史修正主義の陥穽に留意しつつ議論を深め、共有の場としたいと思います。
タイムスケジュール
14:00-14:10
加須屋明子 開会挨拶・趣旨
14:10-14:40
吉岡洋「光速スローネス再訪──〈2003年〉というエポック」
14:40-15:30
松尾恵×吉岡洋「21世紀の21年を振り返る」
15:45-16:45
〈京都ビエンナーレ〉レジェンド(KB2003スタッフ)
16:45-17:00
全体ディスカッション・質疑応答など
イベント会場
日本、京都府京都市下京区下之町57−1 京都市立芸術大学