本学の卒業生・元教員で、副学長も務められた名誉教授の上村淳之氏におかれましては、2024年(令和6年)11月1日に御逝去されました。
上村淳之名誉教授は、花鳥画の第一人者として我が国の日本画をはじめとする文化芸術の発展に多大なる貢献をしてこられました。ご自宅にはツルをはじめ多くの鳥を飼育され、常に四季の変化や生き物の命と向き合いながら日々創作活動を続けておられたのが印象的です。
2022年(令和4年)には、日本の文化芸術の発達に関し特に顕著な功績を収めたとして、文化勲章を受章されました。
また、本学で38年間にわたり教鞭をとられ、多くの後進を指導、育成してこられました。2022年6月には最後の特別授業を行っていただき、日本画専攻の学生たちに「流行や誰かの作品に影響されるのではなく、対象をよく見て対話し、自分の表現をひたすらに追い求めることが大切である」というお言葉をかけていただきました。
ここに生前の御厚誼に深く感謝するとともに謹んでお知らせいたします。