謹んで新春のお慶びを申し上げます。
さて2025年は、本学のルーツである京都府画学校が京都御苑の中に誕生してから145年目を迎えます。今後も世界に羽ばたく芸術家を育てることを第一の使命としつつ、街と緩やかにつながる「テラス」として、芸術に触れていただく機会をたくさん作り、地域の皆さまと協力して、お互いに学び合い、育ち合って、未来の豊かな社会創りに力を尽くしてまいります。
キャンパス移転1周年を迎えた2024年には、京都市内の複数の美術館などで本学の卒業生や美術学部のルーツを辿る展覧会が行われました。かつて教鞭をとった先達たちや各時代の卒業生の活躍を取り上げていただいたことに、街をあげて本学の移転を歓迎してくださっていると感じ、感謝し光栄に思いました。
学内でも、芸術資料館やギャラリー@KCUA(アクア)における企画展のほか、美術学部・研究科の学生、教員による展覧会、音楽学部・研究科の学生、教員による演奏会を大学の施設で実施し、多くの皆様にご来場いただきました。他にも、日本伝統音楽研究センターによる祝賀能の舞台やセミナー、芸術資源研究センターの企画など、街中心部に移ったキャンパスを最大限に生かそうと、皆が活発な取り組みを行いました。こうした取り組みを通じ、将来本学で学んだ力を軸に様々な分野で活躍する人材を育てる決意を新たにしているところです。
今後とも新しい価値を生みだす創造力、人々を癒し刺激する豊かな表現力の揺籃としての役目を果たせるよう、尽力してまいります。引き続き、京都市立芸術大学の教育研究にご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
2025年1月6日
公立大学法人京都市立芸術大学
理事長・学長 赤松玉女