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東日本大震災災害支援チャリティーオークション サイレントアクア2012 作品募集

2012.07.26

昨年の展覧会場風景

 (掲載日:平成24年6月1日)

 京都市立芸術大学では,「SILENT @KCUA(サイレント アクア)」と称するチャリティー・オークションを開催します。

 本チャリティーオークションは,未曾有の災害をもたらした東日本大震災において,アートに何ができるのだろうか,危機を克服するために芸術大学としてどのような寄与が可能だろうかと議論を重ねた中から生まれたアイデアです。

 昨年7月に初めて開催したこの取組は,予想を上回る反響を頂き,来場者は,1,109名,総入札数は,2,279件にのぼり,落札総額は,5,748,365円となりました。この収益(落札総額)は、全額,京都市立芸術大学と京都市立芸術大学美術学部同窓会の連名により,京都新聞社社会福祉事業団を通じて被災地へ寄付させていただきました。

 今年の開催期間は,2012年9月15日(土)~ 9月30日(日)とし,京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)にて開催します。

 本オークションでは,入札方法にサイレントオークションを採用し,さらに作家名を伏せた匿名での作品展示とします。ただし,出展作家名は会場内に掲示するとともに,専用ウェブサイト,チラシ上でも公表いたします。本学の学部生,院生,留学生,教員(非常勤講師を含む),旧教員,卒業生,修了生等の本学にゆかりのある方を対象とし,作品出品者を募集します。

 京都市立芸術大学の復興への願いを被災地の方々に伝えたいと思います。是非,出品方よろしくお願いします。

作品募集要項[PDF:257KB]

 ※作品募集期間が8月10日(金曜日)まで延長となりました。

 

サイレントアクア2012ご参加のお願い 

 昨年の東日本大震災は我が国に未曾有の災害をもたらしました。1年を経過した今もなお震災の爪痕は痛々しく,また,原発の被災も予断を許さず,我が国のエネルギー政策から生活様式に至るまで見直しを余儀なくされるなど復興への道程は厳しい状況にあり,まだまだ復興に対し支援の手を差し伸べる必要性をひしひしと感じているところであります。皆様も忸怩たる思いでおられたのではないでしょうか。

 本学が「サイレント アクア」を昨年に引き続き実施することを決めましたのは,このような状況の中で,アートに何ができるのか,危機を克服するために芸術大学としてどのような寄与が可能だろうかと再度考えた結果,趣旨に対して多くの方々の賛同を得られるのではないかと判断したからであります。

 今年は9月下旬に2週間程度の開催を予定しておりますが,昨年の経験も踏まえまして,昨年以上に多くの皆様に出品いただきたく,早々にお願いするものであります。募集内容は,はがきサイズからSMサイズ以内の小品として多くの方に出品いただけるものとし,また,作品表面にはサインがないために画面だけで選んで入札し,落札後に初めて作者名が分かるというスリリングな仕掛けです。

 本事業で得られた収益から運営経費を差し引いた全額を寄付させていただきます。今回は寄付先も,より一層,被災地の現状を理解し,ニーズを把握したうえで芸術活動を通した支援活動を行っている団体にしたいと考えております。

現役の先生方,卒業生の皆様から学生諸君まで多くの方々に参加していただき,京都市立芸術大学の復興への願いを被災地の方々に伝えたいと思います。是非,出品方よろしくお願いします。

 いま被災地では,人々の繋がりを取り戻すことが優先的な課題となっており,これからますます重要になってくると思われます。この問題を解決するためには,コミュニティ構築を目的とした中長期的な支援が必要とされており,本学では,こうした観点から,昨年,教員と学生ボランティアが中心となり,「手遊び(てすさび)カフェ」(※1)という支援活動を行い,被災地の皆さんの心のケアに努めました。

そこで,サイレントアクアでは,この「手遊び(てすさび)カフェ」の活動をより発展させた支援活動を継続的に実施しようとしている社団法人「対話工房」(※2)を今回の寄付先としての一つとして検討しています。具体的には,被災地の集会場所としてのキャンピングカーの提供や本学学生ボランティア派遣のための費用として寄付したいと考えています。

 このように,被災地の現状やニーズに即した芸術活動を通した支援にサイレントアクアの収益を活かしてまいりますので,皆様のご理解・ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

京都市立芸術大学サイレントアクア実行委員会

委員長 建畠 晢( 京都市立芸術大学学長)