京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA「絵画あるいは戦いの日々 関根勢之助」展

　この度，本学の名誉教授である美術家の故関根勢之助（せきね せいのすけ）（1929～2003）展を下記のとおり開催しますので，お知らせします。

　関根勢之助は京都市立美術専門学校（現京都市立大学）を卒業し，独立展に入選，その後「ゼロの会」や「VOLの会」を設立し絵画を起点としながら先鋭的かつ実験的な制作を続けながら，多くの美術家・文学者・研究者との交流を通して幅広い活動を行いました。

　また，京都市立芸術大学でも長く教鞭をとり，構想設計専攻の基盤を作り，多くのすぐれたアーティストや様々な領域で人材を輩出しました。

　本展覧会では，関根勢之助の美術・教育などを束縛する制度的な思考と戦い続けながら，同時に詩情にあふれた創作活動の軌跡をたどります。今回は原発の問題を先駆的に示唆した「炉と灰」や目を閉じて描かれた「ブラインドドローイング」などの実験的な作品と共に立体の小品や「VOL」などの資料も同時に展示し，その活動の全貌を展観します。

　また，関根勢之助が基盤をつくった本学構想設計専攻出身の作家達の展覧会を同時開催します。

　多数の皆様のご来場をお待ちしています。