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大学院油画専攻有志展「アートピーポーマッピン」

 大学の前期のまとめとなるこの時期に、各学生が取り組んでいる研究内容の発表の機会として、京都市立芸術大学修士課程絵画専攻生有志18名による「アートピーポーマッピン」を、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)にて開催致します。

 今回の展覧会は、同時代に同大学で、場所や時間を共有している各人が、自分自身の立場をとらえなおす機会であり、ここでは、同じ「絵画」を扱いながらも生まれる差異をお互いに理解しようとする過程自体が、展覧会を構成する上で重要な意味をもつものと考えています。 また更に、その過程を広く公開し、問題を提示することによって、更なる発見がもたらされることを期待します。

 会期中に開催されるトークイベントでは、美術家の森村泰昌氏ほか、著名なゲストをお迎えいたします。

 平面上のそれぞれの立場からの多彩な表現の魅力を、どうぞお楽しみください。

チラシ[PDF:398KB]

展覧会特設サイト

 

大学院油画専攻有志展「アートピーポーマッピン」

日時/会期

平成24年7月19日(木曜日)から8月5日(日曜日)まで

(開館時間:午前11時から午後7時まで。月曜日休館。)

出展作家

岸本光大、嶋 春香、佐藤紘子、笹岡由梨子、新平誠洙、長谷川由貴、篠原 南、藤井マリー、森下明音、黒崎香織、塩入ゆり、基山みゆき、月本ちしほ、野原万里絵、中西瑞季、八木修平、比果 彩、吉田芙希子 (順不同)

会場 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)
住所 京都市中京区油小路通御池押油小路町238−1
主催 京都市立芸術大学
入場料 無料

 

関連トークイベント「アートピーポートーキン」

出展作家にゲストを交えて、座談会を行います。(申込不要)

日時

平成24年7月21日(土曜日) 午後2時から

内容

ゲスト:黒川彰宜氏(美術家)、岡田真希人氏(美術家)

日時

平成24年7月28日(土曜日) 午後2時から

内容

ゲスト:清水穣氏(美術評論・写真研究/同志社大学教授)

日時

平成24年8月4日(土曜日) 午後4時から

内容

ゲスト:森村泰昌氏(美術家),遠藤水城氏(インディペンデント・キュレーター)

問い合わせ先

京都市立芸術大学 教務学生支援室 事業推進担当

電話 075-334-2204

交通・アクセス

アクセスについて京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAホームページをご覧ください。

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAホームページ

 

「アートピーポーマッピン」

 このタイトルを導き出すため、私たちはお互いの作品を特徴によって分類したり、キーワードを出してタグ付けしたり、言葉によって各々の立ち位置を(架空の)平面上にマッピングすることで客観的にとらえようとしました。その試みは次第に、「絵画」に対する互いの視点が現れたのを明らかにしました。

 自分の作品と言葉は、互いの異なる視点によって位置・立場を作り出しています。そして、視点の交わらないポイントに別次元の視点を与えることで、重層的な視点が生まれていきました。

 当初に作り出した二次元的な平面は、長いディスカッションを経て様々な視点が交わる、多重レイヤーともいえる場に変化していきました。

 本企画は、「絵画」がもつ特有の魅力に取り込まれた私たちが研究してきた道筋を、鑑賞者と共にたどる展覧会となることでしょう。

 また、学内での話し合いに留まることなく、展覧会期間中に開催するトークイベントにおいては、学外の“アートピーポー”と関わることで、新たな視点からマッピングされることもあるでしょう。

 そのように今、私たちが辿っている道筋は、「絵画」の未来を切り開く、新たな可能性を生み出すのではないでしょうか。 (修士課程絵画専攻生 有志18名)