【7月25日掲載】
この度,京都市交通局において,京都市立芸術大学がデザイン協力を行った,市バス車両の両側面にラッピングを施したラッピングバスが運行されることとなりましたので,お知らせします。
京都水族館のシャトルバスとして使用されている2両の市バスを,より楽しくご利用ください。
概 要
1.デザインテーマ
【左側面】「魚と出会う水族館」
【右側面】「川から海への流れ」
2.デザイン制作者
桑田 知明 (くわた ちあき)
大学院美術研究科修士課程(デザイン専攻ビジュアル・デザイン)2回生、兵庫県芦屋市出身
楠 麻耶 (くすのき まや)
大学院美術研究科修士課程(デザイン専攻ビジュアル・デザイン)2回生、三重県伊勢市出身
※美術学部ビジュアルデザイン研究室 辰巳 明久教授指導のもと,デザインを制作しました。
運行開始日 | 平成25年7月27日(土曜日) |
運行系統 |
水族館シャトル及び京都明徳高校輸送で運行 *なお,夏休み期間中(~9月1日)は,水族館シャトル系統を毎日運行します。 *水族館シャトル 土曜及び休日に京都駅前~七条大宮・京都水族館前~梅小路公園で運行 *京都明徳高校輸送 平日に京都駅前~京都明徳高校で運行 |
お問い合わせ |
交通局自動車部営業課 TEL 075-863-5161 京都市立芸術大学教務学生支援室事業推進担当 TEL 075-334-2204 |
【8月2日追加掲載】
ラッピングバスが走り出す前日の7月26日,デザインした桑田さん,楠さんが交通局を訪れました。
お二人は,なんと,この日のためにオオサンショウウオの着ぐるみを制作したとのこと。
その精巧な作りに,交通局の職員のみなさんも驚かれていました。
報道陣からの取材に,桑田さんは,「水族館シャトルに乗る方は,バスの右側に添って並ばれるとお聞きしたので,川や海の生き物を見ながら水族館に行くまでのワクワク感を高めてもらえたら嬉しいです。」と話されました。生き物を正面から捉えた姿を絵にしようと思ったのは,水族館でカメラに反応して正面を向いた姿を観察した経験からだそうです。「図鑑には載ってない姿だと思います。ぜひバスの絵で生き物の姿と名前を覚えていって,実物を観察してほしいです。」と,利用される方へメッセージを送られました。
左側のデザインは,一見生き物が横を向いた姿が並んでいるようですが,「右側が川の生き物で,左に移動していくにつれて海の生き物が出てきます。京都水族館のテーマである「水と共につながる、いのち。」を表現しました。」と説明してくれたのは楠さん。近づいて見てみると,なるほど,オオサンショウウオの背景に描かれている水は川の様子で,イルカの背景の水は広い海に魚影が映る様子が描かれています。「シャトルバスの横に並んだ車に乗っている人にも楽しんでもらいたい。」と話されていました。
他にも,お二人が実際に水族館を訪れて,川や海の生き物を観察して工夫されたデザインが随所に見られます。
その工夫は,もちろん着ぐるみにも見られます。オオサンショウウオの後姿には,その特徴である体表の突起が表現されています。
お二人の楽しそうな雰囲気に,市バスのマスコット「京ちゃん」も遊びに来てくれました。
8月31日までの夏休み期間は,水族館シャトルとして毎日運行するラッピングバスを,見て,乗って,楽しいひとときをお過ごしください。