閉じる

共通メニューなどをスキップして本文へ

ENGLISH

メニューを開く

皆川魔鬼子客員教授による特別授業を開催

2013.12.09

 11月22日(金曜日),京都市立芸術大学新研究棟において,テキスタイルデザイナーであり,株式会社イッセイミヤケの取締役である,皆川魔鬼子客員教授(本学美術学部染織科卒業)による特別授業を開催し,染織専攻の学生をはじめ工芸科,デザイン科の学生約60名が参加しました。

 事前に受講する学生に,「自分のお気に入りの服をハンガーにかけた状態と床においた状態の2つのパターンのデッサン」を制作してくるように課題が出されており,授業の前半は,それらを見ながら,皆川客員教授が,学生一人ひとりに助言,指導を行い,後半は,皆川客員教授の手がけた作品について講義を行いました。

 

 

 皆川客員教授から,学生に対して,いくつかのアドバイスがありました。

「服は,日常的なものであり,よく見ているようで,実はあんまり見ていません。描くことによって,しっかりと観察して,服の正確なデイテールを知る事で,日常的衣生活や新しいものづくりに役立ててほしいです。」

「いろんなアイデアをスケッチブックに必ず描きとめること。社会に出てそれを見直した時に,あの時あんな風に考えていたんだ,ということが,いろんな物を作るきっかけになります。絶対に捨てないでとっておいてください。」

「「きれいな仕事をする」をモットーにしてください。フィニッシュが美しくないと,人は感動できません。丁寧に仕事をするということを大事にしてください。」

「大学の授業の内容から発展させ,良いデザインが生まれた事例をいくつも知っています。今後制作の道へ進まれる方は,特に,授業の内容をどんどん吸収してほしいです。」

 授業を受講した染織専攻3回生の宇都宮里さんは,「皆川先生の作品には,一つ一つに,技法や素材などのエピソードがたくさん詰まっていました。特に技法の面では,聞いたことのない技法などもあり,今後,挑戦してみたいです。」と皆川客員教授の授業に刺激を受けたようでした。

 

関連ページ

 卒業生インタビュー(皆川魔鬼子さん)

美術学部・大学院のページ

2013/10/23 森村泰昌客員教授の特別授業