閉じる

共通メニューなどをスキップして本文へ

ENGLISH

メニューを開く

大学院音楽研究科修士課程「日本音楽研究専攻」設置について

2013.01.17

 京都市立芸術大学では,本学大学院音楽研究科修士課程に新たな専攻として「日本音楽研究専攻」を設置します。

(※2012年10月25日付けでお知らせしていますが,この度,「求める受験生」の項目を追加しました。)

◆開設時期

 平成25年4月に開設します。(入学定員3名,収容定員6名)

 

◆日本音楽研究専攻とは

○設置の意図と教育上の特徴

 グローバル化の時代,地域独自の音楽,芸能,演劇,儀礼などの無形文化遺産の保存・継承は,益々重要性を増しています。多数の神社仏閣や古い町並みが残り,今なお,数々の年中行事や儀礼,伝統音楽,伝統芸能が人々に支えられながら息づく京都においては,伝統音楽・芸能の価値を再発見し,再創造をはかるための大学院教育が求められています。そこで本専攻では,日本の伝統音楽・伝統芸能の演奏家を育てるのではなく,伝統音楽や芸能を深く研究したうえで,その価値を的確に評価し,的確に説明・紹介することのできる人材を育てます。

 

○どのような人材を育てたいか

 伝統音楽・芸能の伝承においては,実演家を支えるマネージメントの役割のほか,文化をプロデュースし,コーディネートする役割が必要不可欠です。伝統音楽・芸能への深い理解をもったうえでこうした場に従事する人材を養成し,伝統音楽・芸能の享受者層,愛好者の拡大に貢献します。

 

○求める受験生

 学部で音楽や芸能を専攻してきた者のほかにも,次のような方々を受験生として歓迎します。

  • 学部の専攻が音楽学ではなくとも,伝統音楽・芸能を通じ,文化をより深く理解することに関心を持つ者
  • 学校での教育経験,あるいは海外での芸術活動経験などを経て,伝統音楽・芸能学習の必要性を認識している者
  • 伝統音楽・芸能の実演家を含む継承者で,深い文化的理解に基づくプレゼンテーションに関心をもつ者
  • 音楽や芸能を中心とした日本の伝統文化に関心をもつ留学生
  • 日本の伝統音楽・芸能の文化をふまえた創造(作曲,舞台演出等のパフォーマンス)をめざす者

 

○学生に習得させる能力

 演奏技術を身につけるのではなく,演奏を理論的に,歴史的に,文化的に,思想的に正しく位置づけ,価値づけ,意味づけることができる能力を育てます。

 そのためには,実技をある程度理解する必要があります。そこで補助的な演習科目の中に,学生が実際の芸能者のもとに出向いて学ぶ実技教育も取り入れます。

 学んだことを,適切に表現する力を身につけます。例えば,公演のパンフレットの作成,ワークショップの企画,あるいはコンサートの企画,フィールドワークの企画など,プロデュース・コーディネートの前提となる基礎能力を身につけます。

 

◆学生生活の流れ

1年 入学時   〔4月〕  指導教員の決定/研究テーマに関する相談

       前期終了時〔9月〕  研究テーマの決定,研究の開始

       後期終了時〔3月〕  研究中間報告の作成

2年 前期終了時〔9月〕  選択科目の単位の取得完了/研究中間発表会

            〔12月〕  修士論文審査願の提出

            〔1月〕   論文受理/審査(プレゼンテーションを含む。)

            〔3月〕   修士課程修了式

 

◆今後のスケジュール

 3月  入学試験実施(平成25年度は博士(後期)課程の試験日程に合せて実施します。)

 

※ 入学者選抜方法及び日程等の詳細については,「平成25年度(2013年度)大学院音楽研究科修士課程(日本音楽研究専攻)学生募集要項」をご覧ください。

学生募集要項