日紫喜惠美
- 役職:准教授
- 専攻:声楽専攻
- 専門:声楽(ソプラノ)
コメント
歌は息、息は命。
体を楽器に変えていく鍛錬の積み重ねと、伝えたい言葉を体中から発すること。
このために自分の内面を掘り下げ、また、新たに積み上げていく-。
長い道のりですが、会場の空気を振動させ、共に演奏する仲間や、聴いて下さる方と
心を共振させることは何にも代えられない宝物です。
略歴
京都市立芸術大学、同大学院修了。オーストリア政府給費留学生としてモーツァルテウムに、ロータリー財団奨学生としてミュンヘン国立音楽大学に留学。
コロラトゥーラのテクニックと表現の豊かさを合わせ持つ歌手として国内外で活躍。
滋賀大学、相愛大学、愛知県立芸術大学講師などを経て、2011年本校に着任。
最終学歴及び学位称号
京都市立芸術大学大学院音楽研究科声楽専攻修了
芸術学修士
業績・研究発表
受賞歴
1988 | 第3回日本モーツァルト音楽コンクール第1位、併せて洗足学園前田賞金賞受賞 |
---|---|
1989 | 第57回日本音楽コンクール第2位 |
1991 | 第29回バルセロナ国際コンクールでソプラノ・リリコレジェーロ賞を受賞 |
1992 | トゥルーズ国際コンクール聴衆賞としてフランスでリサイタルを開催 |
第1回青山音楽賞受賞 | |
1993 | 第10回ベルギー国際声楽コンクール(ヴェルヴィエ)第2位 |
1995 | 第10回京都音楽賞・地域活動部門賞受賞 |
1996 | 京都市芸術新人賞受賞 |
2000 | 藤堂顕一郎褒章受賞 |
2001 | 日演連主催のリサイタルに対し音楽家クリティッククラブ賞受賞 |
『ランメルモールのルチア』上演に対し三菱信託音楽賞受賞 | |
2003 | 松方音楽賞大賞受賞 |
演奏実績・活動等
オペラでは,日生劇場『魔笛』夜の女王として在学中に抜擢され、デビュー。以後『ドン・ジョバンニ』ツェルリーナ、『フィガロの結婚』スザンナ、『コシ・ファン・トゥッテ』デスピーナ、『後宮からの逃走』コンスタンツェ・ブロンデ、『魔笛』夜の女王・パミーナ、『セヴィリアの理髪師』ロジ-ナ、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『ばらの騎士』ゾフィー、『こうもり』アデーレ、『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル、『愛の妙薬』アディーナ、『ランメルモールのルチア』ルチア、『つばめ』リゼット、『リゴレット』ジルダ、『ファルスタッフ』ナンネッタ、『椿姫』ヴィオレッタ等を主演。躍動する舞台姿は魅力に満ち、表現する感情の輪郭がずば抜けて明確と評される。
小澤征爾指揮、ローラン・ペリ演出の『ジャンニ・スキッキ』では、唯一の日本人女性としてホセ・ファン・ダム、ロベルト・サッカらと共演。2008年1月新国立劇場に於いて『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、5月粟國淳新演出の『セヴィリアの理髪師』ロジーナ、2010年2月室内オペラ『アメーリア舞踏会に行く』アメーリアなど、更に新境地を拓いている。
また、ミュージカルでは、『サウンド・オブ・ミュージック』マリア、『マイ・フェア・レディ』イライザなどを主演。佐渡裕指揮『キャンディード』クネゴンテを日本初演し、その後も主演を重ね、宮本亜門演出による舞台にも参加している。
ソリストとしては、モーツァルト、バッハ、ブラームス、ハイドン、ヘンデル、フォーレ、プーランク、オルフなどの宗教曲に加え、関西の全オーケストラ、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、九州交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などと共演。
ハンガリー、チェコ、ブルガリア・ソフィア音楽祭、ロシア・サンクトペテルブルク、韓国・FIFA公式演奏会をはじめ、ドイツ、オーストリア、スイスなど7ヵ所で『リゴレット』を主演するなど海外でも活躍。
命中度の高い凛とした歌声。華麗なテクニックと豊かな情感を持ち、圧倒的な感銘を与えるコロラトゥーラ・ソプラノとして注目されている。
作品・演奏写真等
CD「MOZARTの世界」
CD「歌う劇場」
アメーリア舞踏会へ行く | |
椿姫 | |
ナクソス島のアリアドネ | |
ランメルモールのルチア | |
後宮からの逃走 | |
セヴィリアの理髪師 | |
薔薇の騎士 |