岡田加津子
- 役職:教授
- 専攻:作曲専攻
- 専門:作曲
コメント
現代の音楽は今、どこへ向かっていっているのだろう?私たちは、いったいどんな音楽を書いたらよいのだろう?そもそも「曲を書く」という行為は、何のために行われるのだろう?自分にとって作曲とは何だろう・・・これらの問は、クラシカルな音楽を学んできた者にとって、おそらく常に頭の隅から消えない問であろう。その答えを探すべく、今日も書く、明日も書く、そうすることを許された環境と運命に感謝しながら・・・
略歴
神戸生まれ。京都市立堀川高校音楽科(現・京都堀川音楽高校)を経て、1985年東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業。島岡譲氏、尾高惇忠氏に作曲理論を、野田暉行氏、松本日之春氏に作曲法を学ぶ。同大学大学院音楽研究科修士課程修了。音楽教育学を山本文茂氏、河口道朗氏に師事。同大学音楽教育研究室助手を経て渡独。ドイツで、セネガル国立舞踊団主席舞踏手シェイヒ・ティディアン・ニアンに西アフリカ伝統舞踊を師事。1995年より京都市立芸術大学非常勤講師(ソルフェージュ)、2011年4月より現職。日本音楽教育学会、日本ソルフェージュ協議会所属、バシェ協会理事。
最終学歴及び学位称号
東京芸術大学大学院音楽研究科音楽教育専攻 修士課程修了
芸術修士
業績・研究発表
受賞歴
1986年 | 第1回九州ギター現代音楽祭作品部門 最優秀賞 |
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2003年 | バロックザール賞 |
2016年 | 藤堂音楽賞 |
演奏実績・活動等
東京藝術大学音楽教育研究室助手在任期間より、自作自演、即興演奏、サンバなどの出張演奏・指導活動を開始。1990年退職と同時に渡独。ミュンヘンその他の地域で、西アフリカのパーカッションとダンス、即興演奏、オルフ・シュールベルク、創作ダンスなどの研鑚を積む。1992年帰国後、活動の拠点を京都に移し作曲活動再開。2003年「岡田加津子作品展」でバロックザール賞受賞。2009年京都芸術センターにおいて「触発しあう音楽~作曲家・岡田加津子の世界」開催。2001年より、楽器を使わず身体で音楽を作るワークショップを全国各地で行い、好評を得る。2015年より、バシェの音響彫刻を用いた新しい舞台創造、教育活動に情熱を注ぐ。
作品・演奏写真等
出版楽譜
- 「星とたんぽぽ」(詩/金子みすゞ)
- 組曲「船乗りシンドバッドの冒険」~トランペット、チェロ、ピアノのために
- 「CLUB CUATRO」~ピアノ四手とパーカッション2パートのために
- 「CLAVES DE VOZ」(詩/岡田加津子)~女声合唱のために
- 組曲「アフリカ讃歌」~アルトリコーダーとパーカッションのために
- 「あ」の歌(詩/岡田加津子)~三部合唱のために
- 「こ」の歌(詩/岡田加津子)~二部合唱のために
- 3ダースのあいの歌(詩/岡田加津子)~女声合唱のために
- 「春の歌つむぎ」~ヴァイオリンとピアノのために
- 「春の歌つむぎ」~弦楽四重奏のために
- 「秋の歌つむぎ」~弦楽四重奏のために
- ミニシアター No.1「ステッキなカサなり」
- 「『祝婚歌』より序詩」(詩/谷川俊太郎)
- 「時の扉・たんぽぽの絮」(詩/千島染太郎)~バリトン独唱と男声合唱のために
- ミニシアター No.2「鉄は熱いうちに打て!」
- 「ずいずいずっころばし随意二十一変化」~2台のヴァイオリンのために
- 「河童」(詩/千島染太郎)~バリトン独唱と男声合唱のために
- 「そうがんきょう」~22人の子どもたちと1人の先生の詩による24の歌曲集
- 「母へ」~ヴァイオリンのための無言歌
- 「リズミック・パフォーマンス1.~始めるための手引き」
- 「リズミック・パフォーマンス2.~作品集」
- 「Gemelas Latinas ~マリンバとパーカッションのために」
- 「Full moon」〜 十三絃のための(CD付き)(2012)
- ミニシアターNo.3「BOXING DAY」(2017)
- ミニシアターNo.4 「ANOTHER BOXING DAY」(2018)
- ミニシアターNo.5「BOXING HOLIDAY」(2017)
- 「Open the Gate」〜 十三絃と打ち物のための(2019)
(以上、出版/マザーアース)
- 「桜舟」〜 ギターソロのための(2014)
(出版/エディション・レポワ)
その他の主な未出版作品:
- バレエ音楽「『奇蹟の町』」のためのスケッチ」(オーケストラ)
- 「DANCING LION ~チェロとピアノのために」
- 「ACTING ETUDE ~ヴァイオリン、クラリネット、鍵盤ハーモニカ(兼ピアノ)のために」
- 「君の逝った春に 〜 3本のフルートのために」(2011)
- 「雪女 〜 能管、コントラバス、壺、ヴォイス、ダンスのために」(2012)
- 「Pipeful 〜 クラリネットとパイプマンのために」(2013)
- 「Across the river, again … 〜 十三絃とビリンバウのために」(2014)
- 「MALTA 〜 弦楽アンサンブル版」(2014)
- 「円 空 景 〜 映像(野村幸弘)、能管、パーカッションのために」(2014)
- 「Juliet 〜 歌とパイプマンのために」(2015)
- 「太陽の背中 〜 トロンボーン四重奏と音響彫刻のために」(2015)
- 「THE BLACK SUN 〜 管打イレブンのために」(2015)
- 「Monologue de KIKI 〜 チェロとブルゴーニュバンドのために」(2016)
- 「Howling to the moon 〜 コントラバスと音響彫刻のために」(2016)
- 「SAMBA SINFONICA 〜 打楽器アンサンブルのために」(2016)
- 「BYAQYA 〜 尺八とクリスタル・バシェのために」(2017)
- 「クジラにのまれた男 〜 音響彫刻とダンスのために」(2018)
- 「Beautiful Life 〜 フルート、ピアノ、バシェの教育音具のために」(2019)
- 「Noborigama 〜 能管と壺のために」(2019)
出版CD
- 「こ」の歌 (演奏/八王子ぞうれっしゃ合唱団 制作/音楽センター)
- 「母へ」~ヴァイオリンのための無言歌 (演奏/堀米ゆず子 制作/ナミレコード)
出版DVD
- ミニシアターNo.1「ステッキなカサなり」
- ミニシアターNo.2「鉄は熱いうちに打て!」
- ミニシアターNo.4「ANOTHER BOXING DAY」
- ミニシネマNo.1「椿如月」
- ミニシネマNo.2「MALTA」
- ミニシネマNo.3「飛騨匠奇伝」
- ミニシネマNo.4「桜舟」
(以上、映像/野村幸弘 制作/PhiLfilm)