佐藤知久
- 役職:教授
- 専門:文化人類学
コメント
アートと社会運動の接点からひろがる新たな地平について、文化人類学的な観点と方法をもりこみながら研究しています。近年は主に、せんだいメディアテークの「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を対象に、震災後の個々人の記録活動や、公共施設としてのアーカイブ/プラットフォームのあり方について調査・研究しているほか、宇宙人類学研究会のメンバーとして、地球外空間での人間の活動についても考察しています。
略歴
1967年生まれ。京都大学文学部哲学科(哲学専攻)卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。京都文教大学人間学部文化人類学科専任講師、同総合社会学部総合社会学科准教授等を経て、2017年度より京都市立芸術大学芸術資源研究センター専任研究員/准教授。日本文化人類学会会員。
最終学歴及び学位称号
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了
博士(人間・環境学)
業績・研究発表
学会発表
1999 | 「サポートグループに関する質的研究~ニューヨーク市ブルックリン地区の事例から」.日本エイズ学会第13 回学術集会(東京) |
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2000 | 「支援と自助の論理を越えて:ブルックリンにおけるHIV感染者・AIDS患者サポートグループの事例から」日本民族学会第34回研究大会(東京) |
「文化人類学からのアプローチ~ブルックリンにおけるHIV感染の複合的要因と感染者支援の形態について」日本グループ・ダイナミックス学会第48回大会(東京) | |
「コミュニティと医療の協働プロジェクトとしてのSWITCH2000」日本エイズ学会第14回学術集会(京都) | |
2007 | 「文化人類学の視点から」シンポジウム「HIV研究の新たな交錯点を求めて—社会は何をどう経験してきたのか—」(座長:山中京子・内海眞)日本エイズ学会第21回学術集会(広島) |
2008 | 「ドラァグ・クイーンとその身体:合衆国から日本への移転と変容をめぐって」日本文化人類学会第42回研究大会(京都) |
「エイズNPOの現状―関西における各団体の活動調査を通じて」日本エイズ学会第22回学術集会(大阪) | |
2009 | 「学部教育における人類学:フィールドワーク教育を中心とした『人類学的知』のカリキュラム」日本文化人類学会第43回研究大会(大阪) |
2010 | 「エイズ・アクティビズムの生成と衰退:アクトアップ・ニューヨークを事例として」.日本エイズ学会第23回学術集会(名古屋) |
2013 | 「宇宙空間での生は人類に何を教えるか」分科会「宇宙人類学の挑戦:『宇宙』というフロンティアにおける人類学の可能性」日本文化人類学会第47回研究大会(東京) |
2014 | “Life in extraterrestrial space: an anthropological consideration on astronauts’ everyday experiences” IUAES Inter-Congress, Makuhari |
2016 | 「コメント(「被災地の民族誌」)」日本文化人類学会第50回研究大会(名古屋)論文・著書等 |
著書(単著)
2013 | 『フィールドワーク2.0』(風響社) |
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著書(共編著)
2008 | 『はじまりとしてのフィールドワーク:自分がひらく、世界がかわる』李仁子・金谷美和・佐藤知久編(昭和堂) |
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2015 | 『世界の手触り:フィールド哲学入門』佐藤知久・梶丸岳・比嘉夏子編(ナカニシヤ出版) |
著書(共著)
2002 | 『日常的実践のエスノグラフィー:語り・コミュニティ・アイデンティティ』田辺繁治・松田素二編(世界思想社) |
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2005 | 『ジェンダーで学ぶ文化人類学』田中雅一・中谷文美編(世界思想社) |
2008 | 『人類学で世界をみる:医療・生活・政治・経済』春日直樹編(ミネルヴァ書房) |
2009 | 『共同研究 戦後の生活記録にまなぶ―鶴見和子文庫との対話・未来への通信』西川祐子・杉本星子編(日本図書センター) |
2010 | 『人類学の誘惑 京都大学人文科学研究所社会人類学部門の五〇年』谷泰・田中雅一編(京都大学人文科学研究所) |
2011 | 『時間の人類学:情動・自然・社会空間』西井凉子編(世界思想社) |
2014 | 『宇宙人類学の挑戦:人類の未来を問う』(昭和堂) |
印刷中 | 『フェティシズム研究3 侵犯する身体』田中雅一編(京都大学学術出版会) |
論文
2002 | 「共通性と共同性:HIVとともに生きる人々のサポートグループにおける相互支援と当事者性をめぐって」(『民族学研究』67巻1号) |
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「医療人類学からみた慢性疾患と人間」(『看護研究』35巻4号) | |
2004 | 「HIVと他者性:合州国ブルックリンの事例から」(博士学位論文,京都大学大学院人間・環境学研究科) |
2005 | 「都市的共同性とは何か:都市人類学的研究の可能性をめぐって」(『人間学部研究報告』第7集) |
2015 | ‘Life in extraterrestrial space: An anthropological consideration on astronauts’ everyday experiences.’ JAXA Research and Development Memorandum (JAXA-RM-14-012E) |
2016 | 「日本の宇宙開発とオーラルヒストリー研究:JSE-OHP(Japan Space Exploration Oral History Project)について」(『宇宙航空研究開発機構特別資料: 人文・社会科学研究活動報告集: 2015年までの歩みとこれから』) |
その他の活動
2016年3月25日 | オープン・ディスカッション「表現と倫理の現在」 (遠藤水城,サンドラ・シコロヴァ,大塚亮真,佐藤知久,伊藤存,ブブ・ド・ラ・マドレーヌ) 主催:HAPS(東山アーティスツ・プレイスメント・サービス) 会場:Social Kitchen |
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2016年3月12日 | 考えるテーブル「草アーカイブ会議 Grassroots Archive Meeting:アーカイブは誰のもの?」 (話題提供者:田中洋史,松本篤,笠原一人,佐藤正実,北野央. コーディネーター:佐藤知久) 主催:せんだいメディアテーク/3がつ11にちをわすれないためにセンター 会場:せんだいメディアテーク |
2015年6月25日 | 書評会「世界の手触り フィールド哲学入門」(ナカニシヤ出版,佐藤知久・比嘉夏子・梶丸岳編) (報告者:三脇康生,岡田修二,渋谷亮,馬場晋作,参加者:佐藤知久,松嶋健) 主催:自然学Part2研究チーム 共催:成安造形大学付属芸術文化研究所・多文化精神医学会 会場:成安造形大学 |
2015年2月13日 | 公開上映会+トークセッション「映画『ASAHIZA 人間は,どこへ行く』」 (トーク:藤井光,佐藤知久) 主催:京都文教大学人間学研究所 会場:キャンパスプラザ京都 |
2013年8月3日 | 公開ディスカッション「Dumb Type: agency of art」(鍵田いずみ,佐藤知久,高谷史郎,中谷和人) 主催:HAPS(東山アーティスツ・プレイスメント・サービス) 会場:HAPSスタジオ |
2012年12月27日 | 講座「アートと資本主義」(「表現の糧學校」)(イルコモンズ/小田マサノリ,佐藤知久) 主催:NPO法人アートNPOリンク/アサヒ・アートスクエア 会場:アサヒ・アートスクエア |