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谷川嘉浩

  • 役職:講師
  • 専攻:デザイン科(プロダクト・デザイン専攻), デザイン科(デザインB専攻)
  • 専門:哲学,教育学,文化社会学

コメント

自分なりに考えでやったはずのことが,平凡でつまらなかったり,人や環境を傷つけたりすることはよくあります。一人で悶々と悩んだ結果出てくるのは,自分が知らずに内在化している「慣習」を表現し直したものにすぎないからです。

けれど,私たちが思考し,想像するのは,「今の自分に届く以上のもの」に手を伸ばすためではないでしょうか。そのためには,自分の力だけで創造的になれると思うのを止めて,自分以外の人の力を借りる必要があります。

調査や読書,知識習得,言語化,具体と抽象の往復などのノウハウを伝えることで,あなたがあなた自身を超えていく手伝いができればと思います。

なお、下に挙げた業績はごく一部なので、researchmap(関連ページにURL記載)を見てみてください。

略歴

1990年生まれ。大阪経済法科大学非常勤講師,本学非常勤講師,日本学術振興会特別研究員(DC2)、本学特任講師を経て,2023年から本学専任講師。『スマホ時代の哲学』『信仰と想像力の哲学』『専門分野の越え方』など著書多数。講演やワークショップもしばしば行う。日本哲学会,応用哲学会,日本社会学理論学会などに所属。

最終学歴及び学位称号

京都大学大学院人間・環境学研究科共生人間学専攻修了

博士(人間・環境学)

関連ページ

https://researchmap.jp/y-tanigawa/

業績・研究発表

受賞歴

2017 第五回京都大学学際研究着想コンテスト最優秀鼎賞
2019 日本デザイン学会 2019年秋季企画大会学生プロポジション優秀賞

研究発表・講演

2016

・「観光の教育性を考える:D.ブーアスティンとJ.デューイを手がかりに」 進化経済学会 観光学研究部会
・「想像力、ロマン主義、創造性:デューイ心理学からよむ彼の宗教論」 日本デューイ学会 など

2017

・「悲劇への共感と想像の中の身体:自然主義的/まんが・アニメ的リアリズムの観点から」 観光学術学会
・「内容と名前はどのような関係にあるのか:宗教論争におけるright nameをめぐる J.デューイの議論を手がかりに」 メディア・コンテンツ・ツーリズム研究会
・「『リベラリズムは、豚を焼くために納屋を燃やしてしまった』:リップマンとデューイの先入見論」 日本デューイ学会
・「学際性を養成するプレFD:京都大学大学院人間・環境学研究科における院生発案型プレFD「総人のミカタ」をめぐって」大学教育学会 など

2018

・「鶴見俊輔と後悔する想像力:生活綴方、佐藤忠男、中野重治」 教育・保育・人間形成論研究会
・「Change by Design! でも、デザイナーはどこにいるのか」応用哲学会
“Some “Bad” Guys in American Literature: Shunsuke Tsurumi on H. D. Thoreau and Huckleberry Finn,” Forth Conference on Contemporary Philosophy in East Asia
・「大学問題を共有する新たなアプローチの提案:『学生の立場をくぐる』ボードゲームの試作」大学教育学会 など

2019

・「エスノグラフィーは何を『呼びかけ』られているのか:シンボリック相互行為論の観点から」 応用哲学会サテライトイベント
“On the Public Action for ‘Intervening’: Lippmann’s Proposal and Dewey’s Two Responses to It,” The 6th International Forum of Sino-Japanese Philosophy
・「日用品デザインにおける子どもと大人における子どもらしいカラーと大人びたカラーの印象比較」日本デザイン学会秋季企画大会 など

2020

・「愚かさの批判をどう止めるか:素朴な感覚を手に、想像力を限定すること」 UTCPシンポジウム「アメリカ大統領選から見る現代社会:哲学と公共政策の対話」
・「観光と移動はどう違うのか:観光の古典的定義、観光研究史、観光の哲学」応用哲学会
・「デジタルゲームから考えるコンテンツツーリズムの教育性:記憶の参照、積層する記憶、チェルノブイリ」(招待講演)コンテンツ文化史学会例会 など

2021

・「新京都学派のアブダクションと「反アカデミズム」:菅原潤『上山春平と新京都学派の哲学』を読む」合評会
・「『心理』と『社会』はどのような関係たるべきか:ジョン・デューイの『社会心理学抜きの心理学』批判」UTCPシンポジウム
・「エマーソンのロマン主義とジョン・ミューアの博物学:その眼と自然描写をめぐって」関西哲学会

2022

・「エビデンスって食べられますか?:研究と社会のままならない関係」(対談:杉谷和哉, 朱喜哲)
・「人間の主観的経験を聞き、書く理論をめぐって」(対談:岸政彦)
・「孤独、弱さ、ケア」(対談:小川公代)
・「デザインとは何なのか、クリエイティブな視点があると何がどううれしいのか」嵯峨野高校 など

2023

・「『スマホ時代の哲学』刊行記念 谷川嘉浩×塩谷舞トークイベント」MARUZEN&ジュンク堂書店 など

論文・著書等

2017

・「ロマン主義的遺産の相続者、ジョン・デューイ:コールリッジとデューイの想像力論」『日本デューイ学会紀要』
・「効果的なファカルティ・ディベロップメントの条件を考察する:デューイの反省的注意とセネットのクラフツマンシップ」『人間・環境学』 など

2018

“Is Daniel Boorstin a Bad Example?: Taking The Image Seriously,” Proceedings of the International Conference on Future of the Past: Tourism and Cultural Heritage in Asia
・「コンテンツ・ツーリズムから《聖地巡礼的なもの》へ:コンテンツの二次的消費のための新しいカテゴリ」『フィルカル』3(2) など

2019

・『今からはじめる哲学入門』京都大学出版会
“Reconstructing Ideas of Faculty Development in Japan: From a Pragmatic Viewpoint,” Proceedings of the Conference on The Future of Whole Person Education in East Asian Higher Education: Its Philosophy and Endeavour from Within and Abroad
“Shunsuke Tsurumi and John Dewey on Habits and Imagination: Bridging the Pragmatist Ethics between Japan and America,” Annals of the University of Bucharest, Philosophy Series, 67(2) など

2020

・『メディア・コンテンツ・スタディーズ』ナカニシヤ出版
・「ゲームはどのような移動を与えてくれるのか:マノヴィッチとインゴルドによる移動の感性論」, Replaying Japan, 2 など

2021

・「子どもと大人にとっての『子どもらしい色』『大人びた色』は同じなのか:日用品カラーデザインの予備的実験からの考察」『京都女子大学現代社会研究』
・『信仰と想像力の哲学:ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜』勁草書房
Whole Person Education in East Asian Universities: Perspectives from Philosophy and Beyond, Routledge
・『フューチャー・デザインと哲学』勁草書房
・『ゆるレポ:卒論・レポートに役立つ「現代社会」と「メディア・コンテンツ」に関する40の研究』人文書院
・『読書会の教室:本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法』晶文社 など

2022

・「デジタルゲームから考えるコンテンツツーリズムの教育性:記憶の参照、積層する記憶、確認とズレ」『コンテンツ文化史研究』13
・『質的社会調査のジレンマ:ハーバート・ブルーマーとシカゴ社会学の伝統』勁草書房(翻訳)、上下巻
Neon Genesis Evangelion and Philosophy: That Syncing Feeling, Open Universe
・『鶴見俊輔の言葉と倫理:想像力、大衆文化、プラグマティズム』人文書院
・『スマホ時代の哲学:失われた孤独をめぐる冒険』Discover 21 など

2023

・『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる:答えを急がず立ち止まる力』さくら舎
・『〈京大発〉専門分野の越え方:対話から生まれる学際の探求』ナカニシヤ出版

その他の活動

2016 ・「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」 NHK
2017

・“Snatcher Is Cyberpunk Noir At Its Best” Kotaku (インタビュー翻訳)など

2019

・新京都学派の「言葉と教育」研究会の共同主催 など

2020

・「常時接続で失われた孤独。あるいは『長い思考力』。哲学者・谷川嘉浩氏インタビュー。」Less is More. など

2021

・「(#論壇)「透明な言葉」求める現代社会」朝日新聞 など

2022

・「プラグマティズムと非合理な情熱。学びの果ての衝動。哲学者・谷川嘉浩氏インタビュー。」Less is More.
・「エヴァンゲリオンから哲学すると 京都で若手研究者らトークセッション」 京都新聞
・「鶴見俊輔生誕100年 不良学者のまいた種:厳密さより緩さ 学問の枠越え」京都新聞 など

2023

・「いつでもつながれる「常時接続」がもたらした弊害 :つながっていても「寂しい」のはいったいなぜ?」東洋経済オンライン
・「孤立と孤独から自分を知る 哲学者・谷川嘉浩 新著『スマホ時代の哲学』」読売新聞
・「「難関大学合格は運なのか努力なのか」哲学研究者が考える大学共通テストで親ガチャ問題出題の意図」PRESIDENT Online
・「「一問一答で動いちゃいねェんだ世の中は!!」ワンピースの名ゼリフに公共政策学者が「その通り」と思ったワケ」PRESIDENT Online
・「気鋭に迫る まず他人の思考を借りること 哲学者・谷川嘉浩さん」毎日新聞
・「存在感、効率の悪さ楽しむ:情報化で進む「物」への回帰」共同通信
・「体験の翻訳:哲学とデザインを架橋する」J-WAVE TAKRAM RADIO など

作品

2013 『カラフルパッチワーク』
2014 『ことばの冠』
2018 キャンパスゲーム
2020 Transit Library Project
2022

Unsmart Camera
8cm Sentences