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THE THOUSAND KYOTO×京都市立芸術大学 戸矢万葉 個展 「溶解のパラダイム」

京阪グループのフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO」 と京都市立芸術大学との共催により、本学大学院修士課程修了生の戸矢万葉の個展を8月3日(土曜日)から9月18日(水曜日)まで、ホテル館内のアートギャラリーにて開催いたします。

戸矢氏は、粘土や砂などを焼き、「セラミック」と総称される素材の不変性や恒久性に着目しています。その性質は、電子メディアが発展した現代社会においても変わることはなく、痕跡や形を遠くの未来へと残すことができるプリミティブな媒体であると言えます。土器は、欠けや割れがありながらも 1 万年以上、ある種の記録・記憶の形を維持できる素質があります。戸矢氏はその特質と対話を続け、「時の痕跡を残す術」という題材と共に、有限の無限性を追求し、制作をしています。また、焼成過程の中で起こる形や色の変化に委ね、味わいとしながら、陶芸の枠組みにとらわれない表現を試みています。
この度は「溶解のパラダイム」と題し、THE THOUSAND KYOTO のアートギャラリーの空間そのものを使って、人と人、ものと人、そして空間がほどけ、混ざり合うような展示を行います。
会期中は入場無料でご覧いただけます。

THE THOUSAND KYOTOは、人にも、社会にも、未来にも心地よい感動体験をお届けする「サステナブル・コンフォート ホテル」として、京都の文化・芸術活動を応援されています。

皆さま、この機会にぜひ足をお運びください。

ホテルのアートギャラリーにて作家・戸矢 万葉の個展を開催|THE THOUSAND KYOTO

photo by Shin Yi Yu photo by Kai Maetani

※画像は戸矢氏の過去の作品です。この度は新作を中心に別の作品を展示いたします。

戸矢万葉 個展 「溶解のパラダイム」

  • 会期
    2024年8月3日(土曜日)~9月18日(水曜日)
  • 場所
    THE THOUSAND KYOTO 1階 アートギャラリー(〒600-8216 京都市下京区東塩小路町570番 )
  • 入場料
    無料
  • 共同開催
    THE THOUSAND KYOTO、京都市立芸術大学

戸矢 万葉 (とや まは)

1991 年生まれ。2017 年京都市立芸術大学院美術研究科陶磁器専攻修士課程修了。
近年の活動は「六甲ミーツ・ アート 2017」(高山植物園内,兵庫,2017)、「Jakarta Contemporary Ceramics Biennale」(インドネシ ア,2019)、「渋谷パルコ陶器売り場」(OIL GALLERY by 美術手帖,東京,2021)、個展「溶ける視点」(FINCHARTS, 京都,2022)、「国立台南芸術大学 アーティスト・イン・レジデンス」 (台湾・台南,2024) 、「Two」(Chin Chin gallery,台湾・台南,2024)などがある。


私が芸術を通してできることは、失われそうなもの、残したいものを形におこし、半永久的に壊れず遠くの未来に届けることだと考えています。素材として扱う土や砂は、膨大な情報社会を生きている私たちにとって「そこに在る・ここにいる」ことを認識させてくれます。
土や粘土、砂を焼き、形が生まれたのは、漆と同じ縄文時代です。どれだけの月日が経ち、現代に科学的な発展が 起きようとも、この素材は今日も変わらない姿で私たちの目の前にありつづけ、形を保つことができます。私はその行為と結果を「時の痕跡を残す術」として捉えています。セラミックベースの作品群は、自身の想像/創造していたものとは異なり、自分の思う形では還元されることはなく、内と外の曖昧さや予想外の変容、空気と空虚を含み性質の変化を遂げ、 新鮮な出会いとして目の前に立ち現れます。
この THE THOUSAND KYOTO で作品を展開するにあたり、展示会場奥にある地層のように重なる壁や空間に目を向けました。積み重なり、繰り返すプロセスと空間の中にある空虚、混ざりあう人と人、モノと人の関係性は「溶解のパラダイム」とも言えるのではないでしょうか。  (戸矢 万葉)

インスタグラム

アートギャラリー新設の背景

千年の都・京都でこれまで発展し続けてきた芸術文化を、絶やすことなく次の千年につなげたい、という思いから新設。アーティストの方への貸出や、京都で芸術を学ぶ学生の方々や若手アーティストの方への発表の場創出のほか、SDGsに関連する啓発・PR活動、催事スペースとしての活用を予定されています。

THE THOUSAND KYOTO×京都市立芸術大学のコラボレーションについて

2023年10月にTHE THOUSAND KYOTOからほど近くに本学のキャンパスが移転したことから、定期的に在学生や卒業生による展示を予定しています。
これまでから、THE THOUSAND KYOTOと京都市立芸術大学は、音楽学部の学生の演奏による「クリスマスコンサートの開催」に取り組んでおり、アートギャラリーでの作品展示は2つ目のコラボレーションとなります。

関連ページ

THE THOUSAND KYOTO|ホームページ

イベント会場

日本、京都府京都市下京区東塩小路町570 ザ・サウザンド キョウト