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THE THOUSAND KYOTO×京都市立芸術大学 小林 楓太氏 個展「誰かの私 Someone’s “I”」

京阪グループのフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)」 と京都市立芸術大学との共催により、本学大学院修士課程修了生の小林 楓太氏の個展を9月4日(金曜日)から10月4日(日曜日)まで、ホテル館内のアートギャラリーにて開催いたします。

小林氏は、街の雑踏の一点に佇み、行き交う人々の断片的な会話を記録するフィールドワークから着想を得て、言葉や音を多角的に扱う現代アーティストです。作家により文字へと紡がれた街の声は、語り手の姿を離れてなお、確かな体温を宿し、個別性と匿名性のあわいに揺れる新たな「語り」となって立ち現れます。
代表作の《ホワイトノットノイズ》シリーズでは、空気中に流れ去る匿名の言葉を透け感のある布に刺繍し、空間に漂わせる独創的なインスタレーションを展開。音の生々しいリズムに沿って再構成された空間は、観る者に都市の新たな「語り」や偶然の出会いを体験させ、国内外で高い評価を得ています。本展では、日常の何気ない声が芸術へと昇華される、瑞々しい感性に満ちた小林氏の世界観をぜひご体感ください。

THE THOUSAND KYOTOは、人にも、社会にも、未来にも心地よい感動体験をお届けする「サステナブル・コンフォート ホテル」として、京都の文化・芸術活動を応援されています。
皆さま、この機会にぜひ足をお運びください。

都市に漂う音から芸術を紡ぐ現代アーティスト 小林 楓太氏の個展を開催|THE THOUSAND KYOTO

小林 楓太氏 個展「誰かの私 Someone’s “I”」

  • 会期
    2026年9月4日(金曜日)〜10月4日(日曜日)
  • 場所
    THE THOUSAND KYOTO 1階 アートギャラリー(〒600-8216 京都市下京区東塩小路町570番 )
  • 入場料
    無料
  • 共催
    京都市立芸術大学

小林 楓太

2001 年、長野生まれ。東京都立大学建築学科卒業。京都市立芸術大学大学院デザイン科プロダクトデザイン専攻修了。街に立ち、定点録音を行い、人の声を書き起こす。その反復を軸に制作を行う。一地点につき30分間立ち続けるというルールのもと、約400地点で記録を重ねてきた。主な展覧会に、「ホワイトノットノイズ」(FabCafe Kyoto、2024)、「Art Rhizome KYOTO 2025|逆旅京都 2」(京都市役所、2025)。現在、インセクツウェブにて『耳に積もる大阪』を連載中。

ステイトメント(作家メッセージ)

「恋愛観とか めっちゃ舐められてて私」。ある街で、誰かがそう呟いた。私はそれを機械的に打ち込んでいく。指先が「私」という声をなぞったその時だった。なぜか友人のMの顔が浮かんだ。いつかの秋、私は彼女から似たような相談を受けたのだ。

「お前グーなにそれ」。またある街で男は言った。私は古い友人のKを思い出していた。世の中には何故かじゃんけんの強い人間というのがいて、私は彼との勝負にほとんど勝ったことがなかった。それは大事な局面での事だった。私は迷いのあまり、どっちつかずな形のまま右手を出してしまった。「お前」と打ち込む指先は、過去の自分と重なった。

「あいつゼミ終わりライブ行ってたもん」。いつか行ったような気がする。「あの人どっから来たんでしたっけ?」。いつか言ったような気がする。「うちのパグめっちゃダンディ」。それは流石に無縁だと思った。だが、それは単に私がパグとの関係に疎いというだけのことであって、関係ができさえすれば、それはありふれた会話な気もする。

路上で交わされる会話は、それぞれ誰かの固有の音として聞こえる。その中でも、「私」「お前」「あいつ」「あの人」など、誰かを指し示す声が聞こえてくる時がある。それはまるで、見知らぬ他人の生活や人間関係が、目の前で一瞬はだけていくような瞬間で、私はうしろめたさを覚えながら打ち込んでいた。けれど、書き起こした途端に音は消え、内容だけが残る。すると、それは意外にも自分の記憶で補うことのできる、身近な内容かもしれないと思えてきた。

本展示では、これまで記録してきた街の声から、誰かを指し示す言葉が現れる場面を抜き出し、元の文脈から切り離して並べ直した。人は大抵、路上の会話など忘れてしまう。だからこそ、それが自分の声ではないとも言い切れない。私たちは案外似ているのかもしれない。

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note

THE THOUSAND KYOTO×京都市立芸術大学のコラボレーションについて

2023年10月のキャンパス移転を機に、近隣であるTHE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)とのコラボレーション事業として、同ホテル内のアートギャラリーにて、本学の在学生や卒業生による作品展示を定期的に開催しています。今回は12回目の展示となります。
ホテルを訪れる多くの方々に作品をご覧いただくことはアーティストにとって、自身の才能を披露する貴重な機会であると同時に、洗練された空間や感度の高い来場者との出会いを通じて芸術性をより一層高め、将来への大きな財産となります。

関連ページ

THE THOUSAND KYOTO|ホームページ

THE THOUSAND KYOTO アートギャラリー | これまでの展示

イベント会場

日本、京都府京都市下京区東塩小路町570 ザ・サウザンド キョウト