今年に入って,風しんの予防接種を受けておらず,免疫のない20~40歳代の男性を中心に風しんが大流行し,患者数は昨年同時期の20倍に増加したことが報道されています。
風しんについて・・・
Q 20歳~40歳は,なぜ風しんが多いの?
A 1977年~1995年は,女子中学生のみに予防接種が行われており,男子中学生には行われていなかったことが影響しています。
Q 首都圏・近畿圏で流行しているのはなぜ?
A 人口が密集していて,ウィルスに感染しやすいためです。風しんの予防接種率が低いことも流行の原因です。
風しんとは・・・
風しんウィルスによる飛沫感染によって感染します。感染してもすぐには症状はなく潜伏期間は約2~3週間です。
発疹や発熱は3日程度で治ることが多く,「3日はしか」とも呼ばれています。
妊娠初期の女性が感染すると胎児にも感染し,白内障・心疾患・難聴などの障害が起こる「先天性風疹症候群」を発症することがあります。
<症状>
- 全身に赤い湿疹
- 首の後ろやリンパ腺が腫れる
- 発熱
- 関節痛や筋肉痛が強くなることがある
など
風しんと診断されたら・・・
症状がある場合は,早めに受診しましょう。病院で診断されたら,保健室まで連絡をしてください。学校感染症になりますので,医師の許可がでるまで,自宅療養が必要です。
予防方法・・・
■うがいや手洗をしましょう
■確実なのは予防接種!
「風しんにかかったことがない」「風しんワクチンを受けたことがない方は」予防接種を受けましょう。妊婦さんを守る,重い合併症を防ぐといった意味で男性も女性も風しんワクチンを受けておくことが推奨されてきましたが,今回の流行に伴い厚生労働省は「ちょうど妊婦の夫にあたる年代の男性に免疫のない人が多いので,妊婦の家族や周囲の人は予防接種を受けるなど風疹の感染予防に努めてほしい」と通達しています。
◎予防接種の接種方法については保健室までお問合わせください Tel:075-334-2212