12月11日(水曜日)から12月23日(月曜日•祝日)まで,京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAでは,本学美術学部版画専攻の木村秀樹教授,坂井淳二非常勤講師,加納俊輔非常勤講師,ならびに構想設計専攻の砥綿正之教授が参加する展覧会『阿波紙と版表現展2013 – 和紙とテクノロジー』が開催されます。ぜひ御覧ください。
この度,アワガミファクトリーは「阿波紙と版表現展 – 和紙とテクノロジー–」を開催致します。2007年を皮切りに開催を続けてきた「阿波紙と版表現展」は,この度で8 回目を迎えることとなりました。地道に継続し続ける事でご縁も確実に増えていくことに意義を感じつつ,開催が慣習化することで新規性や気勢が薄れることへの懸念もまたよぎります。本年度は継続する事での長短を含めいくつかの区切りを感じ,これまでは東京を中心に出展作家と発表の場を得てきましたが,地場からの発信による伝統の継承を見返し,開催地を当地阿波山川から開催する運びとなりました。また,新たな地域とのつながりも期待し,続けて京都での移動展も開催致します。日本人にはかねてより馴染みの素材であった和紙は,時代の流れに伴い需要を減らし,現代ではむしろ新しい素材として存在していると言えます。昨年度から,版表現のひとつとしてインクジェット技法を取り入れたミクストメディアによる美術表現をテーマに掲げ,インクジェット技法を取り入れることで版表現の幅を広げる喚起を目指しました。
デジタルの技術・機材の発展に伴い,和紙に求められる機能,そして用途の可能性も広がりつつあります。このテクノロジーの進化と時代への浸透が,版表現のひとつであるインクジェット技法に新しい表現性と価値観を今後も創出し続けていくと考えられます。この度の8名のアーティストによるAIJP(アワガミ インクジェットペーパー)をベースとしてインクジェットを取り入れた創作技法は,造形,写真,ドローイング,木版,リトグラフなど多様なジャンルに及び,豊かで新鮮な感性に満ちた表現は,現代に生きる伝統とテクノロジーのコラボレートの魅力と可能性を期待せずにはいられません。開催準備にあたり,木村秀樹氏にはアーティストの人選及び京都会場での開催への尽力を頂き,株式会社グラフィックには和紙出力の技術支援を頂きました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
会期 | 2013年12月11日(水曜日)~12月23日(月曜日•祝日) 11時00分〜19時00分(最終入場18時45分まで) ※月曜日休館(ただし12月23日(月)は祝日のため開館) ■関連イベント
12月14日(土)
15:00 – アーティスト・トーク
出演者:坂井 淳二/ツツミ アスカ/加納 俊輔/池垣 タダヒコ/木村 秀樹
司会:森山 貴之(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA学芸員)
17:00 – レセプションパーティー
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会場 | 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)ギャラリー2 |
住所 | 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1 |
主催 | 阿波手漉和紙商工業協同組合(アワガミファクトリー) |
お問合せ | 教務学生支援室 事業推進担当 TEL : 075-334-2204 |
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