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【芸術資源研究センター】第2回アーカイブ研究会を開催しました

2014.08.11

8月2日(土),京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにおいて,芸術資源研究センター主催の第2回アーカイブ研究会を開催しました。 センターでは基礎事業として,専門家を講師に招き,アーカイブについての理解を深めるための研究会を随時開催しています。(第1回アーカイブ研究会の内容については,こちらをご参照ください)

2回目の今回は,元ニューヨーク近代美術館キュレーターのバーバラ・ロンドン氏を講師に,「What's Technology Got to Do With It?(それってテクノロジーと何の関係があるの?)」というテーマでお話しいただきました。

バーバラ・ロンドン氏は1973年から2013年までニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーターを務め,1970年代初頭から登場したビデオアートを皮切りにメディアとアートの関わりに着目し,ニューヨーク近代美術館においてメディア・アート部門の立ち上げに携わりました。アメリカ国内にとどまらず世界各地のメディアアートにも広く関心を持ち,中国の宋冬(ソン・ドン),馮夢波(フェン・メンポ)や日本の古橋悌二(本学出身のアーティストグループ「Dump Type(ダムタイプ)」創立時のメンバー)などアジアのメディア・アーティストたちをアメリカに紹介したキュレーターとして知られています。

研究会では,メディアアートの歴史について自身のキュレーション経験を交えてお話いただきました。

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バーバラ氏は1990年代より,インターネットを用いたキュレーションなども実施しています。ビデオテープ,カセットテープからDVD,CDへの変化をはじめ,メディアは数十年の期間で変化する特性を持つため,メディアアートはオリジナルの状態での保存が困難なものと言えます。作品を後世に伝えるためには,こうしたテクノロジーの進化に留意するほか,アーティストに直接インタビューし,制作の意図や展示方法について詳細に記録をとること(=アーカイビング)が重要であると述べました。

この研究会の詳細については,後日芸術資源研究センターのホームページに掲載予定です。