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2015年度 国立高等美術学校/フランス 森夕香

氏名 森 夕香
学年 修士課程2回生
専攻等 日本画
留学先 国立高等美術学校(Ecole nationale superieure des Beaux-Arts)/フランス
留学先専攻 Paining
留学期間 2015年8月~2016年1月

留学行動記録

8月17日 日本出国
8月17日〜27日 パリ到着・友人宅に滞在
8月27日〜31日 フランスの南西のゲタリー/スペインに滞在
9月2日〜7日 南フランスのニースに滞在
9月8日 ニースからヴェネチアに移動
9月15日 CROUS寮の入寮手続き
9月28日〜10月2日 オリエンテーション,アトリエ見学など
10月5日 授業がスタート,この期間にアトリエを探して教授と交渉し,履修するクラスを決める
10月29日 Hosaka Ippei氏のダンスのworkshopを受ける
11月28日 日帰りでアミアン観光
12月19日〜 クリスマス休暇スタート
12月21日〜26日 ロンドン旅行
12月30日〜1月4日 ゲタリーに滞在
1月5日 学校再開,学校でお世話になった人達に挨拶に行く
1月6日 アパートを引き払う
1月7日 パリ出発
1月8日

日本帰国

ボザールで交換留学生展が開催(1月12日 展示終了)

渡航からオリエンテーションまで

8月17日にパリに到着し,学校が始まるまでの間はパリで美術館に行ったり,スペインに近い街のゲタリー,スペイン,南フランスを訪れ,日本で仲が良かったフランス人の友人の家を転々としていました。そこで普通のフランス人の家庭というものを知れて土地を学ぶという良い機会になりました。イタリアにも行きヴィエンナーレを見に行きとても刺激を受ける毎日でした。

寮に入ってからは,寮のインターネット環境の整備や,家具の不足を買い足したりする時間が必要でした。

授業や制作について

ボザールではメインのアトリエを選択し,テクニックや美術史なのどの授業から2クラス選び,語学の授業を一つとる形式でした。入れてもらえたアトリエでは,教授と生徒が話すことも多く,特に多国籍の生徒と話せることは魅力でした。油絵に挑戦してみたかったので,油絵のテクニックの授業というのをとりました。油絵をやったことのなかった私にとっては,かなりアカデミックな手法と,ゼロから学べる基礎的な内容が気に入りました。もう一つはリトグラフの授業をとりました。制限のある色で表現しないといけない平面作品というものに挑戦できたことはとても新鮮でした。合計5作品ほどリトグラフを制作しました。

現地での生活・語学について

日本のようなマニュアルで動く組織があまりないので,困ったときに助けてもらえないこともしばしばありましたが,個人主義の社会なので,郵便局などでも,この人に頼んだら断られたけど,この人に頼んだら受け入れてもらえた,など個人レベルで判断が全く変わっている所が日本との大きな違いだと思います。このようなことは本当によくあり,サービス業以前の人と人とのリアルな繋がりが感じられてとても心地が良かったです。パリに来てからENSBA の語学の授業以外はとりませんでした。現地で質問したり,お店で店主に話しかけたりするほうが話すのも聞くのも力になります。

留学を終えての感想

フランスでアーティストを目指す学生と教授がどのように会話し,何を大事にして制作するのかということが知ることを目的としてボザールへ留学し,その内容は人によって違えど,テロなどの大きな社会問題がありそのことについて生徒間で会話し,じゃあ今私達がどうあるべきかなど社会の一員として,どのようなアーティストでありたいかということを考えるきっかけになったことが成果だと思います。フランスの普通の家庭を見ることで分かる考えかたや生活の日本との大きな違いも新鮮でまたフランスに戻って勉強したいなと思いました。