閉じる

共通メニューなどをスキップして本文へ

ENGLISH

メニューを開く

2015年度 ミラノ工科大学/イタリア 山中むつみ

氏名 山中 むつみ
学年 修士課程2回生
専攻等 環境デザイン
留学先 ミラノ工科大学 (Politecnico di Milano)/イタリア
留学先専攻 School of Design
留学期間 2015年8月~2016年1月

授業や制作について

授業が始まるのは10月からですが,イタリア語の語学授業に参加するため8月末までにビザを取得し出国しました。コモ湖近くでの2週間の語学授業の後,9月末にはオンラインで入学手続きや授業登録を各自行います。留学生向けのwelcome weekという期間に専攻ごとに分かれて登録した授業の確認や変更,校舎の設備見学ができました。大学の規模が大きく,一つの授業に100人以上もの生徒が受講することがあります。講義によってはデザイナーやアーティストが招かれ,自身の作品や研究内容のプレゼンを生で聞くことができ勉強になります。制作はグループワークが中心となります。多くの交換留学生を受け入れる大規模な大学ならではの多様性が大きな魅力の一つであり,互いの作品や意見交換を通じて様々な国の人との交流が持てます。デザインするプロセスが今までの京芸でのやり方と全く違い工科大ならではの,コンセプトを説得力のある説明や図で納得いくまでディスカッションしてそれを踏また上でデザインするという興味深い新鮮な体験ができました。

現地での生活・語学について

ミラノはイタリアの商業や工業,金融の中心地です。また,多文化の受け入れを良しとしないイタリアの中でも比較的オープンな街なので古いものと新しいものが交錯しており,両方の良さを身近に感じることができます。学校は英語,生活は基本的にイタリア語なので,考え事や調べ物は英語でするようにし,休日出かける時はイタリア語を予め調べて実践で使うように心がけていました。

留学を終えての感想

旅行で滞在する時の印象とは違い,住んでみることではじめて分かる現地の人の考え方や文化,大事にしているものを感じることができました。世界中から来ている国の留学生との交流を経て日本の良さや欠点,今後の自分のあり方を考えるきっかけになりました。留学中は目に映るもの全てが新鮮で楽しい反面,どうしようもなく辛くて沈んだ時もありました。そんな経験も日本の中にいては決してできないことです。言葉だけでは決して伝えることはできません。知らない土地で挑戦するということはなかなか勇気のいることですが,サポートしてくださる方がいる学生のうちに経験できる環境があるのはとても有難いことですので,善い経験,苦い経験全てひっくるめて行って良かったと心から思っています。