2024年11月23日(土・祝)、堀田研究室では「『記憶』の働きからみたダイバーシティ―心理学の実験から探ってみよう」を開催します。
対象は、このテーマに関心のある全国の中学1年生から高校3年生のみなさんです。「自分の記憶はどうなっているのだろう」「自分だけ違うかもしれない…」等、みなさんはそんなことを考えたことはありませんか。「あんなに勉強したのに…」とテストになると思い出せなかったり、「あれ?本当にこれであっている?」と覚えたことと違うことを思い出したり、思い出したくないエピソードがふと浮かんできたりします。このプログラムでは、特に「記憶」の働きについて、心理学の実験をとおして体験しながら「知る」ことを目指します。人によって記憶の働きは同じような傾向をもっているところもありますが、ずいぶんと個人差があるようです。そのことの意味をみなさんと考えたいと思います。
当日はできるだけ交流しながらプログラムを進めていきたいと思います。在学生もスタッフで参加する予定です。みなさんの参加をお待ちしております。
「『記憶』の働きからみたダイバーシティ―心理学の実験から探ってみよう」
- 日時|2024年11月23日(土・祝)10時30分~17時頃
- 場所|京都市立芸術大学 C棟1階 講義室1(京都市下京区下之町57-1)
- 開催方法|対面
- 言語|日本語
- 定員|先着30名
- 参加費|無料
- 参加方法|事前申込制(2024年7月1日(月)以降に、以下のフォームからお申し込みください)
- 申込フォーム|https://forms.gle/uaEYg8qEEhrEHpas5 (10月31日(木)23時59分〆切)
- 問合せ|c_hotta@kcua.ac.jp
プログラムの概要
心理学は、人の「こころ」を科学的に研究する学問といわれます。このプログラムでは、その中でも特に「記憶」の働きについて、体験しながら「知る」ことを目指します。そもそも、記憶をどのように研究するのでしょうか。心理学であつかっている実験とはどういったものでしょうか。記憶の働きを調べる方法についても、みなさんと考えたいと思います。そして、このプログラムの最も大切なところは、「人がそれぞれ様々な記憶の働き方をしていること、自分の記憶の働きには重要な意味があること、そしてそれを心理学という学問から知ることができること」を実感することにあります。例えば、忘れようとしても忘れることができなかったり、覚えてもすぐ忘れたり、一度聞いたり見たりしただけでほぼ永久に忘れないこともあります。これらにはどのような意味があるのでしょうか。子どもも大人も、そしてみなさん誰もがもっている「記憶」の働きについて、当日は交流しながら、もちろん一人でも、学びを深めていけたらと思います。そして、記憶の働きがいかに多様であるのか自ら実験してみることで、体験的に理解していきたいと思います。
プログラム
(第1部)
司会:堀田千絵(京都市立芸術大学)
10:30 集合
10:45~11:15 講義①「人はどのように世界をみたりきいたりしているのか」
11:30~12:15 講義②「記憶の不思議:見えないことについて考える」
12:15~12:30 質疑応答
12:30~13:30 各自昼食、休憩
(第2部)
13:30~14:00 実験①「自分の短期記憶と長期記憶を調べてみよう」
14:00~14:30 実験①のフィードバック 「短期記憶(ワーキングメモリ)と長期記憶の働きの多様性」
14:30~14:45 クッキータイム
(第3部)
14:45~15:25 実験②「思い通りにできない記憶の働きについて知ろう」
15:25~16:00 実験②のフィードバック 「さまざまな人々の記憶の働きの多様性」
16:00~16:10 質疑応答
16:10~16:40 グループや個人でのワーク
(修了式)
16:40~17:00 未来博士号の授与
17:00 終了(予定)
※本研究はJSPS科研費24HT0134の助成を受けたものです。
ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI 2024年度
実施代表者:堀田千絵(京都市立芸術大学 美術学部/美術研究科 准教授)