5月15日(木曜日),本学交流室において,国内外で活躍され,サクソフォンを学ぶ多くの若者の目標的存在である須川展也客員教授による公開レッスンを開催しました。
このレッスンは,今年度新設されたサクソフォン実技を受講する管・打楽専攻1回生2人を対象に公開で行われ,同専攻の学生をはじめ多くの学生が聴講しました。
前半は学生一人ずつに,個人レッスンが行われ,須川客員教授からは,ビブラートをコントロールすることやメロディの基本ルール,息の使い方などの技術的な指導に加え,御自身の体験談を交えた「本番で緊張しない方法」についてもお話しされました。
後半は,学生2人に,須川客員教授,國末貞仁非常勤講師が加わり,カルテットのレッスンが行われました。須川客員教授からは,「『音程は友情』という言葉がある。1人が少し高い音を出したとき,それを正すのではなく,みんながその音に合わせる気持ちが大事。誰が何をやっているか,アンテナを張ってほしい。アンサンブルをする時は,一緒に演奏する人と会話をして作っていくと楽しい。」と学生にアドバイスされました。
レッスンを受講した学生
福田彩乃さん(管・打楽専攻1回生)
レッスン曲:ピエール・マックス・デュボワ サクソフォン協奏曲
「大御所と言われる先生のレッスンで,しかも,公開だったので,とても緊張しました。須川先生は実際に吹いて下さるのでとてもわかりやすかったです。私も先生のように吹けるようになりたいです。」
村山瑞季さん(管・打楽専攻1回生)
レッスン曲:ポール・クレストン ソナタ 作品19
「緊張して,ちゃんと吹けなかったので,先生に申し訳なく思いました。しかし,こういう緊張感のある場で,自分のできていないところが明らかになって良かったです。」
カルテットのレッスン曲
ジャン=バティスト・サンジュレー サクソフォン四重奏曲第1番作品53
須川展也客員教授プロフィール
サクソフォニスト
1984年 東京藝術大学を卒業。サクソフォンを故・大室勇一氏に師事
1989年~2010年 東京佼成ウインドオーケストラ・コンサートマスター
1989年~2008年 東京藝術大学非常勤講師
2007年~ ヤマハ吹奏楽団常任指揮者
2011年 東京藝術大学非常勤講師
2012年 東京藝術大学客員教授
2013年~ 東京藝術大学招聘教授