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音響彫刻を用いたテーマ演習を行っています。

2017.05.24

一定のテーマに沿って,学生と教員が専攻を超えて,実践的な研究活動を行う「テーマ演習」は,本学美術学部独自の横断型教育カリキュラムです。今年度も様々なテーマが設定されましたが,その中の一つ「新・音響彫刻プロジェクト」は,学部の枠を越えて,音楽学部の学生にも門戸を開放した演習です。

美術学部彫刻専攻の松井紫朗教授と音楽学部作曲専攻の岡田加津子准教授の2人が受け持つこの演習は,楽器の意味や原理について学ぶとともに,現代の素材を用いて身体の動きや姿勢と結びつく形状を持つ新しい「楽器」を考案し,それを用いた「音響彫刻」の制作を試みることにしています。

音響彫刻とは,その名が示すとおり,楽器であると同時に彫刻作品でもあるオブジェであり,本学には1970年の大阪万博で展示・演奏されたフランソワ・バシェの制作による作品の内,マルティ・ルイツ氏と本学美術学部彫刻専攻の学生の手で修復した桂フォーンと渡辺フォーンの2基が展示されており,本テーマ演習ではこれら2基も教材として活用しながら授業を行っています。

また,この演習の取組の一環として音響彫刻を用いた演奏を,6月10日,11日に開催される「KYOTO OKAZAKI LOOPS 京都岡崎音楽祭 2017」において披露することが決まりました(ロームシアター京都2F 共通ロビー)。現在,授業では演奏曲の制作・リハーサルに取り組んでいます。