本展は,京都市立芸術大学芸術学研究室の学生が中心となって2011年から企画・実施している,京都市立芸術大学卒業生・在学生選抜の展覧会「CorolsofKCUA」シリーズの第4回です。研究活動と並行して制作の現場にも関わる芸術学研究室ならではの視点から作家を選定し,本学の制作活動や動向を広く学外に発信することを目的としています。
今年はテーマを「INVITATION-浮遊する意識-」として,「招き」が制作や鑑賞のプロセスに組み込まれている作品に注目しました。この「招き」は,ワークショップへの誘い,コラボレーションの呼びかけ,パフォーマンスへの公衆の巻き込み,幽体離脱の場への手引きなど,多様性に満ちています。観客は作品に招かれることによって,自身の意識が日常生活から浮き上がり,いつの間にか固定されていた考え方から遊離するのを感じるかもしれません。また作家が協働した作品では,作家同士が招き合うことにより,互いの意識を浮び上がらせている様子を目撃することになる場合もあるでしょう。作家たちは作品を用いて日常へ疑問を投げかけ,新たな命や視点を吹き込もうとしています。
「招き」とは,心の交流のはじまりです。日本においてかつてそれは「招(をか)し」という古語が示すように,招きたくなる様なという意味から,本来は面白いもの,好ましいもの,美しいものを指し示す言葉でした。ですが,「招き」とは予想可能なことばかりではなく,時に異質な考え方の衝突という側面もあるでしょう。そうした違和感を覚えたときに心に浮かぶ疑問や引っ掛かりの要素も含めて,この展覧会を企画しました。本展の作家たちは「招く」ことで何を求め,何を実現しえたのでしょうか。それぞれの作品で試みられた「招き」を,ぜひお楽しみください。
日時/会期 | 平成26年8月9日(土曜日)~8月24日(日曜日) 午前11時~午後7時 月曜日休館 (入場は午後6時30分まで) |
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会場 | 京都市立芸術大学/京都市立芸術大学芸術学研究室
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住所 | 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1 |
出展者 | 黒木 結,沢水 彩香,城田 香菜子×たけふじ よしとも,鈴木 孝平,堂本 佳澄,東谷 俊哉,横内 朝 |
入場料 | 無料 |
企画 | 京都市立芸術大学芸術学研究室 |
運営 | 美術学部総合芸術学科 |
主催 | 京都市立芸術大学,京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア) |
お問い合わせ | 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア) |