3月28日(土曜日)・3月29日(日曜日)の2日間,本学音楽学部作曲専攻中村典子研究室では,ロディ音楽院教授のカルロ・フォルリヴェジ氏による『電子音楽の現在3[Present from electro acoustic music]』を開催します。
以下,『電子音楽の現在3』DMより抜粋
カルロ・フォルリヴェジ【Carlo Forlivesi】
イタリアの作曲家,演奏家,研究者。ボローニャ出身。ボローニャ国立音楽院を経てミラノ・G・ヴェルディ音楽院を首席で卒業,作曲修士号を取得。ローマ・アカデミア・聖チェチリアで作曲博士号を取得。フランスのIRCAM(ポンピドゥーセンター,音響音楽研究所)ブーレーズ,ドゥティエ,ファーニホゥ,グリゼィ,ハーヴェイ,リゲティ,マヌリ,ムライ,リセ,ストロッパ,クセナキス,リゲティ,ジョルディ・サバール等に師事。デンマーク政府特別研究員としてDIEM(デンマーク電子音響音楽研究所)でコンピューター音楽の研究を深めた後,日本政府文部科学省政府給費生として,東京音楽大学大学院で湯浅譲二に師事。またアイヌ音楽の研究に取り組み,論文を発表。2005年アメリカフルブライトコミッション研究員としてノースウェスタン大学でオーガスタ・リード・トーマスに師事し研究。多数の受賞のほか,日本伝統音楽と舞踊,アイヌ音楽分野で研究を重ねる。作品は世界各地の音楽祭,劇場で定期的に上演されている。オーケストラ,合唱,室内楽,舞踊音楽,電子音楽,日本伝統楽器のために作品が書かれている。東京藝術大学,パリ国立音楽院,ソルボンヌ大学,アデレイド大学,メルボルン大学,京都精華大学,京都市立芸術大学で講演。2011年のRadio FranceのINA-GRMのフェスティバルでアクースモニウム上演された電子音楽「レクイエム」は2012年5月23日には本学大学会館ホールで8ch versiionで上演。カリャリ音楽院,アドリア音楽院,モデナ音楽院を経て現在,ロディ音楽院教授。IRCAM,DIEMで制作し,世界各地で上演。現在,INA-GRMで制作中。カルロ・フォルリヴェジによるelectro acoustic music電子音楽の現在についてWorkshopの第3回。2011年3月11日に起きた東日本大震災を起点に,electronicsについて,人間について,表現について再考する機会とします。
日時 | 2015年3月28日(土曜日)・3月29日(日曜日) |
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会場 | ■「箏・ファゴットを伴う電子音楽コンサートと講演 [全専攻対象]」 3月28日(土曜日)14:00[open 13:30] 本学大学会館ホール
■ 「音楽学部特別講座 [作曲専攻対象]」 3月29日(日曜日)10:00-16:30 本学大学会館CM室 |
プログラム | ■「箏・ファゴットを伴う電子音楽コンサートと講演」プログラム
カルロ・フォルリヴェジ:The Tunnel of Light 光の隧道 [電子音楽] 中村典子:花如 quasi flos [電子音楽] カルロ・フォルリヴェジ:Throughthe Looking-Grass for electronics 鏡のむこうに [電子音楽] 中村典子:明月楽 弐之巻 [声を伴う箏・十七絃] 演奏:麻植美弥子 アキム・ボルンヘフト:Naturell-Courage-Naturell 自然-凛-自然 カルロ・フォルリヴェジ:沈黙の月 [声を伴う箏] 演奏:麻植美弥子 中村典子: 玉 Bach [十七絃] 中村典子: 眞聲花如 vox verum quasi flos [電子音楽とファゴット] カルロ・フォルリヴェジ:レクイエム [電子音楽 8ch version]
*3月28日は,日本主題の電子音楽と主題に関連した箏ならびに,ファゴットを含むプログラムによる電子音楽コンサートとアフターレクチャーを行います。また,平成26年度京都市芸術文化特別奨励者に選出された,本学卒業生の中川日出鷹さんがこの企画に参加しています。 |
住所 | 京都市西京区大枝沓掛町13-6 |
特別講師 | カルロ・フォルリヴェジ[ロディ音楽院教授] |
入場料 | 無料 |
担当・問合せ | 中村典子 作曲研究室213 tel:075-334-2363 |
交通アクセス | ■JR京都駅からC2のりばで京阪京都交通バス 2・14・28 系統に乗車 「芸大前」(約45分)で下車,徒歩すぐ。 ■阪急桂駅(東口)から京阪京都交通バス1・2・13・14・25・28 系統に乗車 「芸大前」(約20分)で下車,徒歩すぐ。 |