ジャンルとその歴史

EAIの区分を大枠で参照しつつ,日本で提唱されている「デバイスアート」や,ウェブ上の空間で作品が発表される「インターネット・アート」を加えた。
展示形態を問わない映像作品を「シングルチャンネル・ヴィデオ」,さまざまな要素の組み合わせで展示される作品を「マルチメディア・インスタレーション」,コンピュータの特性を活用する作品を「コンピュターを用いたアート」,インタラクティブな要素をもち道具として使用されるメディアアートを「デバイスアート」,展示室よりもインターネットやデバイス上のアプリケーションでアクセスされる作品を「インターネット・アート」とした。「シングルチャンネル・ヴィデオ」,「インターネット・アート」,「デバイスアート」が美術館で展示される場合、再生環境を含めた展示設計をする必要があり「マルチメディア・インスタレーション」と同様の注意が必要となる。それゆえ「マルチメディア・インスタレーション」には多様なジャンルが含まれる。それらは使われる素材や機材によって彫刻写真映像パフォーマンス音響と分類でき,それぞれ修復・保存に関する注意点が異なる。

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