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創立記念式典及び芸術資源研究センター開設記念事業を開催

2014.07.03

 7月1日(火),本学講堂において,創立記念式典及び芸術資源研究センターの開設記念事業を開催し,大学関係者,一般の方合わせて355人の方に御来場いただきました。

 第1部の京都市立芸術大学創立記念式典では,京舞井上流の井上安寿子氏による祝舞で華やかに幕開けし,建畠晢理事長の挨拶の後,来賓を代表して,門川大作京都市長,中村三之助京都市会議長に御祝辞を頂戴しました。

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 第2部の芸術資源研究センター開設記念シンポジウムでは,本学で能楽サークルを御指導いただいている能楽金剛流シテ方の金剛龍謹氏,宇高竜成氏,宇高徳成氏と藤田隆則日本伝統音楽研究センター教授が「舞と謡の過去・現在・未来 -記譜法と身体伝承-」と題し,ワークショップを実施しました。

 ワークショップでは,金剛龍謹氏が,4代前の金剛謹之輔氏が舞う,約100年前の映像資料に合わせて,舞と謡を披露されるとともに,総合基礎実技という授業の中で,美術学部の学生が謡曲「羽衣」の舞と謡を再現するための新しい記譜を作成した取組等が紹介されました。

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 ワークショップに続いて,芸術資源研究センター専任研究員である加治屋健司准教授をコーディネーター,金剛龍謹氏,石原友明美術学部教授,柿沼敏江音楽学部教授,藤田隆則教授をパネリストとして,本学の教育におけるアーカイブ研究やジョン・ケージの楽譜,前段のワークショップなどの実例を基に,「創造のためのアーカイブ」についてパネルディスカッションを行いました。

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 第3部は,芸術資源研究センター開設記念講演として,哲学者で本学経営審議会委員である,鷲田清一先生に「『アートと社会』という,大事だけれどもへんな問題」というテーマでお話しいただきました。

 鷲田先生は,東日本大震災の被災地で活動する芸大生の話を例に,「アートとは,発生の起源まで立ち返ると,危機的な状況において本当に必要とされる,生き延びるための知恵,技と言える。そういう意味でアートは教育の中で最も基本におかなければならないし,地域社会や資料の中に残されているものをアーカイブし,いつでも活用できるようにしておくことが大事」と語りました。

 最後に,定金計次芸術資源研究センター所長から,関係各位への謝辞,今後のセンター運営への御支援,御協力のお願いがあり,閉会しました。

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