京都芸大では,大学と同じ洛西地域にある京都市立境谷小学校と連携し,境谷小学校の空き教室を子供たちが自由に訪れるアトリエとして活用し,京都芸大の在学生,卒業生が滞在制作を行い,児童と芸術を通した日常的な交流を行う「境谷小レジデンス」を2011年9月から行っています。
この取組の一環として,本学学生が制作し,小学生が絵を描いて,色を塗って完成したカヌーの進水式が,8月5日,境谷小学校のプールにて行われました。
進水式では,カヌーの制作者であり,小学生の絵付け体験教室を担当した美術学部構想設計専攻の沢水彩香さんが,小学生に向けて乗船にあたっての話や安全指導を行った後,「さかいだいに第一号」と名付けたカヌーを実際に操縦すると,プールサイドで見ていた小学生や先生方から拍手や歓声が起こりました。
小学生7人も操縦を体験し,「楽しかった。」,「動かすのが難しかった。」との感想があり,カヌーに絵を描いた小学生からは,自分の絵が描かれたカヌーが進むところを見て,「きれいだった。」,「うれしかった。」などと笑顔で話していました。
沢水さんからは,「みんなで作ったカヌーが沈まないかドキドキしていたが,うまくいってよかったです。今後も二号,三号と小学生と一緒になって作っていきたいです。」との感想がありました。
京都市立芸術大学では,今後も,子どもたちや先生方をはじめ,保護者の皆様・地域の皆様などとの交流や触れ合いなどを通して,芸術教育の充実と芸術を大切にする風土作りを目指し,取組を進めてまいります。
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