学外連携の取組(令和元年度)
京都市立芸術大学では、教育研究の成果を広く社会に還元し、また、京都の個性や魅力をより一層高めるべく、伝統産業から先端産業までの各種業界や文化芸術機関、大学等教育研究機関、小中高校など様々な分野と連携を行っています。
令和元年度の取組事例
1 産学連携事業
京都駅ビル東広場の活性化事業
京都駅ビル開発(株)から、京都駅ビル東広場の活性化事業について依頼があり、取り組みました。
・京都駅ビル芸術祭の開催
令和元年11月8日・9日に、本学卒業生及び本学にゆかりのある若手作家4名が作品展示を行うとともに、2日目には本学学生を含む4名の電子音楽ミュージシャンが演奏を行いました。
・「憩いの場」の提案
環境デザイン専攻の教員の指導の下、同専攻の学生がデザイン基礎の授業で取り組み、提案内容をプレゼンテーションしました。
- 連携先:京都駅ビル開発(株)
大阪国際空港アートプロジェクト おおぞら展
関西エアポート(株)が展開する、大阪国際空港(伊丹空港)においてアート作品を展示する大阪国際空港アートプロジェクトの一環で、美術系学科を有する関西圏の大学とのコラボ企画「おおぞら展」が令和元年4月1日から5月6日まで開催され、構想設計及び環境デザイン専攻の学生が取り組みました。
- 連携先:関西エアポート(株)
キリン一番搾り 期間限定コラボショップの展開
コラボショップの店内装飾デザインや企画のコーディネートに、ビジュアル・デザイン専攻の学生が取り組みました。店内を「月見」エリアと「花見」エリアに分けて異なった空間を演出し、学生と伝統工芸職人がコラボレーションして制作した提灯及び暖簾、扇子、映像等が令和元年9月18日~10月末まで、コラボショップを彩りました。
- 連携先:キリンビール(株)、スター(株)、京都市産業観光局
リーガロイヤルホテル京都開業50周年記念展
リーガロイヤルホテル京都から『開業50周年記念 京都のチカラ「50人50色」』への協力依頼を受け、令和元年11月1日から11日まで、版画専攻の学生(1名)、大学院生(2名)が作品を出展しました。また、オープニングとフィナーレにおいて、ピアノ専攻の学生が演奏を行いました。
- 連携先:リーガロイヤルホテル京都
コートホテル京都四条(EN HOTEL Kyoto)の改装における提案
コートホテル京都四条(EN HOTEL Kyoto)から、ホテルの改装にあたり、地図製作やカフェ空間等のデザインの提案について依頼を受け、環境デザイン専攻の教員の指導の下、デザイン基礎1回生が取り組み、提案したアイデアが一部採用されました。
- 連携先:コートホテル京都四条(EN HOTEL Kyoto)
祇園祭うちわデザイン
祇園祭宵山で観光客などに配布される、同社製作のうちわの表面を飾るデザインを、デザイン科1回生が授業課題として制作し、12月の審査会にて30作品の中から翌年宵山で使用するグランプリ作品を選定しました。
- 連携先:(株)読売連合広告社
京都市産業技術研究所との連携事業
平成25年度に締結した包括協定に基づき、美術学部の教員が産業技術研究所の共同研究に参加した他、産業技術研究所の職員が本学の工芸科にて授業を行いました。また、令和元年8月3日には、産業技術研究所が市民向けに開催する「京都ラボフェス~夏休みものづくり体験デー~」に似顔絵コーナーを開設するなどの連携を行いました。
- 連携先:京都市産業技術研究所
京都銀行美術研究支援制度
京都銀行が平成13年度に創設した「京都銀行美術研究支援制度」により、本学学生の作品8点が購入され、令和元年12月11日に購入作品の受け渡し式が行われました。その後、令和2年1月14日から2月21日まで本店ロビーにて展示されました。
- 連携先:京都銀行
クリスマス・チャリティー・コンサート
令和元年12月21日に、モーツァルトオペラ“魔笛”を抜粋でお届けしました。京都新聞との共催により、京都市立堀川音楽高校ホールにおいて開催し、収益は京都新聞社会福祉事業団に寄付いたしました。
- 連携先:京都新聞
祇園祭『鷹山』の囃子方と音頭取り、車方の衣装のデザイン
祇園祭の「休み山」で、令和8年までに巡行復帰を目指している「鷹山」の衣装等のデザインを、美術学部・大学院研究科修士課程の学生が、平成29年4月から専攻横断型授業「テーマ演習」において取り組んでいます。令和元年6月に「囃子方」の衣装が完成したため、鷹山保存会に贈呈しました。また、同年8月に「音頭取り」、「車方」の衣装等のデザインの提案を行いました。
- 連携先:(公財)祇園祭山鉾連合会、(公財)鷹山保存会
機関紙『ひと・健康・未来』表紙デザイン
公益財団法人ひと・健康・未来研究財団から、機関紙の表紙デザイン制作を依頼され、ビジュアル・デザイン専攻の修士課程学生がその号の特集をテーマにイラストを制作しました。
- 連携先:(公財)ひと・健康・未来研究財団
2 地域連携事業
京都市動物園 来園記念スタンプ等のデザイン
令和元年度に、京都市動物園からの依頼を受け、ビジュアル・デザイン専攻の大学院生等が、令和2年度に設置予定の、来園記念スタンプや顔出し看板などのデザインに取り組んでいます。
- 連携先:京都市動物園
京都市立祥栄小学校 『祥栄の森』の改修における提案
祥栄小学校より、敷地内にある憩の場所「祥栄の森」が長年手入れされておらず、活用できていないことから改修案の提案について依頼があり、環境デザイン専攻の教員の指導のもと、デザイン基礎1回生が取り組み、提案内容をプレゼンテーションしました。
- 連携先:京都市立祥栄小学校
下京区140周年記念事業
下京区140周年記念事業実行委員会の依頼により、下京140周年記念事業に協力を行いました。
・記念モニュメント「と り ど り / to ri do ri」の制作
彫刻専攻の教員を中心に同専攻の学生も参加し、下京区総合庁舎前の緑地に設置する、記念モニュメント制作を行いました。
・「Power of Light しもぎょう伝燈祭 ~夢・希望・未来~」
令和元年11月10日に、梅小路公園で開催された「Power of Light しもぎょう伝燈祭 ~夢・希望・未来~」において、本学音楽学部の学生が演奏を行いました。
- 連携先:下京区140周年記念事業実行委員会
淀川河川公園の経年劣化した動物遊具の再ペイント
淀川河川公園管理センターから、淀川河川公園の経年劣化した動物遊具について依頼を受け、環境デザイン専攻の学生が取り組みました。地元の小学生が考えたデザインの中から選定し、一部手直しを行ったうえで、令和元年12月15日にすべり台に塗装を行いました。
- 連携先:淀川河川公園管理センター
駅ナカアートプロジェクト
同プロジェクトは、京都で芸術を学ぶ学生作品を展示することで、地下鉄駅構内の活性化を目指す取組です。今年度は、令和2年3月24日から、地下鉄11駅構内で「アートのあふれる駅」をテーマにした作品を展開し、学生の視点で駅から京の文化を世界へ発信しました。本学学生は地下鉄二条城前駅構内で作品を展示しました。
- 連携先:KYOTO駅ナカアートプロジェクト実行委員会(参加12大学、京都市交通局、京都市)
西京区民ふれあいまつり
令和元年11月16日に開催された同祭出店ブースでの手作りアクセサリーや雑貨の販売を美術学部の学生が、ステージでの演奏を音楽学部の学生が担当しました。
- 連携先:西京区役所
大原野地域ブランド戦略
平成24年度から大原野の魅力をより高めることを目的とし、地域住民、NPO、企業、そして行政の協働により将来像を共有・実現のための取組が進められています。令和元年度は、たけのこ掘りイベント等への参加や、大原野インスタグラムフォトコンテスト等のイベント企画運営、大原野の加工食品のパッケージデザインなどで協力しました。
- 連携先:西京区洛西支所
境谷小学校レジデンス
平成23年度から境谷小学校と連携し、本学卒業生や在学生が、境谷小学校の空き教室で芸術作品を滞在制作するなど、日常的に児童との交流を行っています。また、定期的にアート体験ができるワークショップを開催しており、令和元年7月6日に、3・4回生の学生によるオリジナル・エコバックやランチョンマット、組紐キーホルダー制作の授業を行いました。また、令和2年2月19日から21日まで開催された同校の作品展に参加しました。
- 連携先:京都市立境谷小学校
カザラッカコンサート
小中学生がクラシック音楽に触れる機会を設けるために、毎年9月に学生主体のオーケストラを編成し、他府県の小学校などに出向く演奏旅行を行っており、その最終日には地元の桂坂小学校でカザラッカコンサートを行っています。楽器を紹介したり、子供たちに指揮を体験してもらうなど親子で楽しめるようなコンサートで、今年度は9月7日に実施しました。
- 連携先:京都市立桂坂小学校
下京区ふれ愛ひろば
令和元年11月10日に開催された「ふれ愛ひろば」では、音楽学部学生による演奏と美術学部学生による似顔絵コーナー、物品販売ブース出展等で協力しました。
- 連携先:下京区役所
下京渉成小学校レジデンス
平成27年度から下京渉成小学校で、本学卒業生が芸術作品を滞在制作するなど、日常的に児童との交流を行っています。また、令和元年度は中止となりましたが、毎年、同校の作品展に参加協力を行っています。
- 連携先:京都市立下京渉成小学校
3 文化団体等との連携
京都市交響楽団との連携協定に基づく取組み
日本で唯一の自治体直営オーケストラとして創立された京都市交響楽団と、将来の音楽芸術文化の担い手を育成するため、令和元年8月6日に協定を締結しました。連携協定に基づき、京都市交響楽団の演奏会への学生の出演やリハーサル見学等を実施しています。
- 連携先:京都市交響楽団
北文化会館コンサート
令和元年11月20日に管・打楽専攻、令和2年2月5日に作曲専攻がコンサートを実施しました。
- 連携先:(公財)京都市音楽芸術文化振興財団
ウェスティ音暦
令和元年6月8日に管・打楽専攻、令和元年11月30日に弦楽専攻がコンサートを実施しました。
- 連携先:(公財)京都市音楽芸術文化振興財団
地下鉄北山駅アート作品展示
地下鉄北山駅からコンサートホールへ続く地下通路に、デザイン専攻(ビジュアル・デザイン)の大学院生が制作した、音楽にちなんだ作品17点と、本学音楽学部演奏会PR用のフライヤーデザインをポスターサイズにしたもの13点を、令和元年9月9日から令和2年9月まで展示しています。
- 連携先:(公財)京都市音楽芸術文化振興財団
京都コンサートホールのエントランスガラス面装飾デザイン
京都コンサートホールのエントランスガラス面における装飾デザインの依頼を受け、ビジュアルデザイン専攻(修士)の学生が取り組み、令和元年9月10日に作品が公開されました
- 連携先:(公財)京都市音楽芸術文化振興財団
関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル
音楽を愛する方を増やすべく、平成23年度より(公財)京都市音楽芸術文化振興財団が中心となり、関西の8大学(京都市立芸術大学、大阪音楽大学、大阪教育大学、大阪芸術大学、神戸女学院大学、相愛大学、同志社女子大学、武庫川女子大学)が合同でオーケストラを編成しています。令和元年9月16日にコンサートホールで演奏会を開催しました。
- 連携先:(公財)京都市音楽芸術文化振興財団
関西の音楽大学 吹奏楽フェスティバル
令和元年度より、音楽大学合同の吹奏楽演奏会をザ・シンフォニーホールで新たに開催。関西の8大学(京都市立芸術大学、大阪音楽大学、大阪教育大学、大阪芸術大学、神戸女学院大学、相愛大学、同志社女子大学、武庫川女子大学)が合同で取り組んでいます。令和元年10月21日に同ホールで演奏会を開催しました。
- 連携先:ザ・シンフォニーホール(関西の音楽大学吹奏楽フェスティバル実行委員会)
ホワイエコンサート
令和元年5月11日に作曲専攻、令和元年11月16日に声楽専攻が、京都国立近代美術館1階ホワイエにおいて、展覧会の企画に合わせたコンサートを行いました
- 連携先:京都国立近代美術館
COOL MUSIC SPOT in MUSEUM of KYOTO
重要文化財である旧日本銀行京都支店(京都文化博物館別館)で、省エネ対策のひとつとして、夏の暑い午後のひと時を涼しい環境で過ごしてもらうために、8月に連続コンサートを実施しています。音楽学部学生が同志社女子大学、京都女子大学とともに参加しました。
- 連携先:京都文化博物館
Nuit Blanche Kyoto 2019 @KCUA
「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」は、パリ市が行う一夜限りの現代アートの祭典です。パリの姉妹都市・京都でも、日仏のモダンアートが楽しめる「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2019」が開催されました。ギャラリー・アクアにおいて、令和元年9月28日から11月3日まで、本学芸術資料館収蔵品活用展「still moving library」を開催しました。また、10月5日には、アーティストブックにまつわるイベントや、展覧会に関連した映像上映を実施しました。
- 連携先:京都市・アンスティチュ・フランセ関西
ピアノフェスティバル
令和元年6月7日に京都ライオンズクラブの協賛(平成23年度から)を得て、オーディションで選出されたピアノ専攻生が演奏するピアノフェスティバルを府民ホールアルティにて開催しました。
- 連携先:京都ライオンズクラブ
4 他大学との連携
京都大学との大学間教育連携に関する協定
令和2年3月10日、京都大学と平成17年9月28日に合意した「京都大学と京都市立芸術大学の大学間交流に関する覚書」を踏まえ、更に教育及び人材育成の分野で包括的に緊密な協力・連携を深めることで、教育内容の充実、教育人材の育成及び大学間教育連携の推進に寄与することを目的に、大学間教育連携に関する協定を締結しました。
- 連携先:京都大学
クロックタワーコンサート
平成17年度に締結した「京都大学と京都市立芸術大学の大学間交流に関する覚書」に基づく事業の一つとして、令和元年5月18日に京大百周年時計台記念館百周年記念ホールにおいて、指揮専攻の企画によるオーケストラ演奏を行いました。
- 連携先:京都大学
京都芸術教育コンソーシアム
子供たちの「生きる力」の育成と芸術創造都市・京都の創生に向けて、芸術系5大学(京都嵯峨芸術大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、成安造形大学、京都市立芸術大学)と京都市、京都市教育委員会等で設立した「京都芸術教育コンソーシアム」では、議長校を務めています。令和元年度は、上京中学校との連携授業等に取り組むとともに、芸術教育フォーラムArt-e Kyoto2019に参加しました。
- 連携先:芸術系大学、京都市教育委員会
京都アカデミアフォーラム
京都大学を中心に京都府下の9大学が、京都の文化・芸術・科学について「学術面から情報発信する場」として、平成29年7月3日に「京都アカデミアフォーラムin丸の内」を開所し、各大学主催によるセミナー等や各大学が連携したイベント等の企画(京都アカデミアウィーク、高校生向け講座等)を実施しました。令和元年10月11日に「学校づくりのパイオニア」というテーマで、本学の学長がゲストを迎えて講演及び対談により京都の魅力を紹介しました。
- 連携先:京都府下の大学
全国芸術系大学コンソーシアム
東京藝術大学を中心に、国内の芸術系大学及び芸術系学部・研究科が連携・協力して設立した、「全国芸術系大学コンソーシアム」において、令和元年度は、文化庁からの委託事業「文化芸術による子供育成総合事業」を受託し、本学は「芸術系教科等担当教員等全国研修会(京都会場)」の実施を担当しました。
- 連携先:全国の芸術系大学
京都・大学ミュージアム連携
平成23年度に14大学15ミュージアムが相互の活性化と京都からの文化発信を目指して、「京都・大学ミュージアム連携」を発足させました。令和元年8月24日から12月7日まで、各大学ミュージアムで展覧会を見学してスタンプを集めると抽選でミュージアムグッズが当たるスタンプラリーを実施しました。また、「京都の伝統」発信プロジェクトにおいて、本学は「掛図と標本―美術工芸学校の教材」というテーマで展覧会を開催しました。
- 連携先:大学博物館