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美術研究科 博士(後期)課程 ポリシー

美術研究科 博士(後期)課程 ディプロマ・ポリシー(修了認定・学位授与の方針)

美術研究科博士(後期)課程は、修了時までに達成すべき目標を以下のとおりとします。

  1.  あまねく芸術、文化、社会に関する事象から導かれる高度な専門性の修得
  2.  尖鋭な視点と広範な視野に基づく、新たな地平を創造し得る表現や研究方法の確立
  3.  創造および研究活動の成果を社会に発信、展開し、新たな芸術文化の牽引者たり得る能力の修得

美術研究科 博士(後期)課程 カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

美術研究科博士(後期)課程は、以下の考え方に基づき、カリキュラムを編成し、実施します。

  1.  各領域に特化した専門家による演習を介し、創造および研究の実践に必要な高度な専門知識や技術を習得すること
  2.  領域横断的観点を有する識者との討論・演習等により、先鋭的創造及び研究を行う能力を身につけること
  3.  美術の今日的問題や研究課題に関する講義・討論・ワークショップを通し、研究成果の社会発信力を養うこと

美術研究科 博士(後期)課程 アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

求める学生像

美術研究科博士(後期)課程は、次のような学生を求めています。

  1. 芸術に関する専門性を持ち、芸術および文化に対して幅広い興味、深い理解を有する人
  2. 独自の表現と研究方法による、芸術と世界との新たな関係性の創造に意欲的である人
  3. 研究成果を社会に発信する能力の確立に積極的である人

入学前に身につけてほしい力

美術研究科博士(後期)課程は、以下のような能力を入学までに身につけることを期待します。

博士(後期)課程共通

  • 制作・研究活動における問題意識・今後の発展可能性について、論理的な文章で記述する力
  • 制作・研究活動に必要な基本的な語学力
  • 専門分野に留まらない幅広い視野

美術専攻

日本画
  • これまでの日本画表現を誠実かつ客観的に検証し、伝承と創造を構築する探究力
  • 地域文化や時代を俯瞰する総合的かつ論理的な知見に基づいた思考と表現力
  • 自らの絵画制作経験から見出された研究課題を有し、その解決のために幅広く学ぶ向上心と自律的な制作姿勢
  • 自身の制作を批判的に検証し客観的に言語化することができる姿勢及び言語能力
油画
  • 修士課程修了程度の美術や絵画に関する知識やスキル
  • 先行事例や先行研究に照らして、自らの主題を吟味し展開していく力
  • 絵画的手法を中心として、主題に見合った独自の表現手法を構築する姿勢
  • 研究内容を論理的に言語化する能力と、それを積極的に公表する意欲
彫刻
  • 時間や空間の経験を実感できるものに変換するという彫刻の特性を理解した上で、より新鮮な経験を探求する力
  • そのような経験の実現に必要な素材や技法について幅広く探求する力
  • そのような経験を新しい概念として社会と共有するために、言語化や論述の方法について探求する力
版画
  • 新規性のある研究制作テーマを設定し、表現の可能性や創造の本質を問う力
  • 歴史、技法、素材に関する幅広い知識と専門性
  • 版画、版の原理、版的思考を批評的に捉え論理的に言語化できる力
構想設計
  • 継続可能な専門研究と作品制作を探求できる力
  • 個による探求力に加えて異分野を含む協働的なリサーチ力
  • 専門知を社会に共有化するための論述力
総合デザイン
  • 独自の視点を持つ研究テーマを発見し、社会に新たな視座をもたらす力
  • 入念なリサーチと検証によって研究テーマを鍛え上げる論理力
  • 自らの意見や主張を共有化することの出来る論述力
  • 社会の諸課題について、幅広い知識を総合し、その解決に取り組む意欲、経験とデザイン能力
デザインB
  • デザインだけでなく人文・社会科学など、分野を越えた学識やスキルに基づく観察力や表現力
  • 自分と相互につながっている他者や文化、自然のことを積極的に学び、交わりながら、作品制作に携わる姿勢
  • 絶えず変化する社会やデザインのことを学び続け、最良のアウトプットを模索し続ける姿勢
  • 作品制作のためのデザインスキル、そして、学術論文執筆のための最低限のスキル
陶磁器
  • 陶磁器の歴史、技法、素材に関する豊富な専門知識と論理的思考力
  • 博士研究に必要な高度で専門的な作品制作能力
  • 多角的な視点で俯瞰して陶磁器を捉え批評する論述能力
  • 研究成果を社会に発信し共有する能力
漆工
  • 漆工や木工に関する幅広い知識と専門性
  • 漆工や木工分野に関する表現や研究手法における独自性
  • 研究内容を論理的に言語化する能力
  • 研究成果を社会に発信する能力
染織
  • 染織に関する幅広い知識と専門性
  • 社会、歴史、自然などとの関係も視野に入れた、具体的な研究テーマの展望
  • 自身の研究内容を論理的に言語化し、それを実現できるスキル
  • 研究成果を社会に発信する能力
産業工芸・意匠
  • 専門分野の知識を基盤としながら、分野を横断し、協働・研究する能力
  • 独自の表現による創造と、それを論理的に言語化する能力
  • 研究成果を社会にむけて発信し、展開する能力
芸術学
  • 対象となる事象に関する情報や先行研究を批判的に検討し、未解明の課題を見出して自身の研究テーマとして設定する能力
  • 必要な資料の収集や実践的検証のための計画立案を行い、その読解ならびに実施の結果を客観的に論述する能力
  • 関連諸分野への広い興味を持つとともに、自身の研究とその意義について他者に分かりやすく伝達する能力
保存修復
  • 研究分野に関する広く深い知識と造形表現等の専門的技術
  • 研究分野の状況を分析し、それに基づいて独自性のある明確な研究課題を設定し、研究を計画する力
  • 自らの考えを文章やプレゼンテーションで論理的に他者に伝える力

入学試験の基本的な考え方・方針

美術研究科博士(後期)課程の入学試験は、学力検査(語学、作品、論文、口述)、提出書類を総合して判定します。