音楽研究科 博士(後期)課程 ポリシー
音楽研究科 博士(後期)課程 ディプロマ・ポリシー(修了認定・学位授与の方針)
音楽研究科博士(後期)課程は、修了時までに達成すべき目標を以下のとおりとします。
- 実演、創作、学術研究の各分野における、専門的音楽人として相応しい音楽的もしくは学術的に極めて優れた想像力、表現力、構想力、思考力の獲得
- 解決すべき課題を自ら創出し,自律的にその解決への道筋を整えることのできる能力の修得
- 他分野に対しても幅広く深い知見と問題意識を有し、それらについて社会と双方向的に創造的コミュニケーションを図り、グローバルな視野をもって芸術文化の発展に深く寄与できる能力の修得
音楽研究科 博士(後期)課程 カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
音楽研究科博士(後期)課程は、次の力を身につけることを目指し、カリキュラムを編成し、実施します。
- 高度で専門的な音楽芸術の研究を通じて培われる想像力、表現力、構想力、思考力、独創力
- 実践的な実技指導や特別総合演習などの討論を通して得られる、必要な課題と解決方法を導き出す能力
- 専門分野にとどまらず他分野にまたがる広範で深い知見と問題意識
- 社会との双方向的コミュニケーションをなしうるスキル
音楽研究科 博士(後期)課程 アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
求める学生像
音楽研究科博士(後期)課程は、次のような学生を求めています。
- 優れた演奏・創作を実現するための高度な技術力、分析・解釈力、及び表現力を備えた人材
- 外国語を含めた高度な言語運用能力、及び論理的思考力を備えた人材
- 高い目的意識を持って音楽芸術に関する研究を行い、その成果を社会へと幅広く発信する能力を備えた人材
入学前に身につけてほしい力
音楽研究科博士(後期)課程は、以下のような能力を入学までに身につけることを期待します。
作曲・指揮領域
作曲
- 高度な作曲技術を身につけ、それらを自由に創作に応用できる能力
- 豊かな知見を有し、独自の観点や感性を表現できる能力
- 創作と学術研究を柔軟かつ有機的に結び付けられる能力
指揮
- 音楽家を束ねるリーダーとしての資質を備え、演奏会を成功に導くために適切かつ効果的に行動できるマネジメント能力
- 高度な読譜能力と指揮技術、及び演奏解釈を的確に奏者に伝えられるコミュニケーション能力
- 演奏実践と学術研究を柔軟かつ有機的に結び付けられる能力
器楽領域
ピアノ
- バロックから近現代までの重要なレパートリーを深く理解し、高いレベルで演奏できる能力
- 音楽史や関連分野についての広範な知識をもとに、説得力のある演奏解釈を展開できる能力
- 演奏実践と学術研究を柔軟かつ有機的に結び付けられる能力
弦楽
- バロックから近現代までの重要なレパートリーを深く理解し、極めて高度な技術と表現力を伴った演奏ができる能力
- 独自の演奏解釈を実現するための強い個性、及びより深く、卓越したアンサンブルを構築するための優れたコミュニケーション能力
- 演奏実践と学術研究を柔軟かつ有機的に結び付けられる能力
管・打楽
- それぞれの楽器におけるバロックから近現代の重要なレパートリーを深く理解し、高いレベルで演奏できる能力
- 高度なアンサンブルを構築するための優れたコミュニケーション能力
- 演奏実践と学術研究を柔軟かつ有機的に結び付けられる能力
声楽領域
- 発声法や体の使い方、各声楽ジャンルについての専門的な知識を有し、それらを的確に歌唱に反映させられる能力
- 諸言語のディクションに精通し、テクストの内容に対する深い理解をもとに説得力のある表現を行える能力
- 演奏実践と学術研究を柔軟かつ有機的に結び付けられる能力
音楽学領域
- 音楽や関連分野に関する高度で専門的な知識
- 先行研究を批判的に読解でき、かつ資料やデータを適切に分析できる能力
- 修士課程における研究を踏まえて博士論文に繋がる研究計画を自ら立て、研究成果を論理的にまとめられる能力
入学試験の基本的な考え方・方針
音楽研究科博士(後期)課程は、上記の入学者受入れの方針に合致する学生を選抜するため、以下の試験を課します
- 全ての研究領域において、二段階選抜を実施します。
- 一次試験として書面審査を行い、研究計画書等の提出物の内容を考慮して総合的に判定します。一次試験の合格者のみが二次試験を受験することができます。
- 作曲・指揮研究領域、器楽研究領域、声楽研究領域は、実技の能力を重視すると共に、語学試験、面接及び成績証明書等を考慮して総合的に判定します。
- 音楽学研究領域は、語学試験、面接及び成績証明書等を考慮して総合的に判定します。