美術研究科 修士課程 ポリシー
美術研究科 修士課程 ディプロマ・ポリシー(修了認定・学位授与の方針)
美術研究科修士課程は、修了時までに達成すべき目標を以下のとおりとします。
- 芸術に関わる専門性の深化
- 広範な視野に基づく、独自性をもった表現や研究方法の確立
- 自己の課題を解決し、その成果を社会に発信する力の修得
美術研究科 修士課程 カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
美術研究科修士課程は、以下の考え方に基づき、カリキュラムを編成し、実施します。
- 専攻を横断する本学独自の開かれた「創造の現場」を通し、個々の問いや課題の発見と、それに取り組むための方法を身につけること
- 実技教育とともに学科教育の高度な理解も重視することにより、表現および研究の実践のための専門的な技術や知識を習得すること
- 個々の問いやテーマに合わせた密度の高い指導により、自己の問題意識を専門領域や社会の中に位置づけ研究する自発的な能力を養うこと
美術研究科 修士課程 アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
求める学生像
美術研究科修士課程は、次のような学生を求めています。
- 芸術および文化に対して幅広い興味、深い理解を持っている学生
- 新しい芸術の創造に意欲を持っている学生
- 自ら課題を見出す洞察力と、その解決に必要な知識、思考力および造形力を持っている学生
入学前に身につけてほしい力
美術研究科修士課程は、以下のような能力を入学までに身につけることを期待します。
美術専攻
日本画
- これまでの日本画表現を誠実に検証し、伝承と創造を展望する意欲
- 自身の制作経験を俯瞰的に捉え、表現の方向性を模索する自律的な力
- 自然を含むあらゆる事象に対する観察力とそれを絵画表現へと具現化するための基礎的な造形力
油画
- 絵画および芸術全般に関する幅広い知見
- 独自の主題とそれを表現する方法とを探求し続ける姿勢
- 自身の表現を社会に位置づけようとする意欲
彫刻
- 芸術に関わる幅広い視野と、専門的な知識
- 柔軟な思考力と独自の発想力
- 自己の主題を実現する表現力
版画
- 専門性と表現を深めるための基礎的な学力と造形芸術に関する幅広い知識
- 版的思考による表現に真正面から取り組み、作品によって社会に広く発信する意欲
- 版画表現の可能性を深く考察し、創造の本質を問うことができる能力
構想設計
- 芸術の歴史や社会など広い文脈の中で表現を位置付ける力
- 扱う主題や素材について深く考察し掘り下げる力
- 作品を自己の言語で批評できる力
デザイン専攻
総合デザイン
- デザイン領域に関する基礎的な学力とデザイン能力、柔軟で独創的な発想力および独自の表現力
- 自らの意見や主張をわかりやすく表明し、他者から学ぶコミュニケーション能力
- 社会の諸課題について、幅広い知識を総合し、その解決に取り組む意欲とデザイン能力
デザインB
- デザインや制作に関する学部卒業程度の技量、あるいは学識
- 作品制作のためのデザインスキル、あるいは論文執筆のための論理的思考力
- 絶えず変化する社会やデザインの諸相を学び続け、最良のアウトプットを模索し続ける姿勢
- 口頭や文字によるコミュニケーション、文章読解や文章表現を円滑に行える日本語能力
工芸専攻
陶磁器
- 陶磁器の歴史、技法、素材に関する基礎的な知識
- 作品制作に必要な表現に対する意欲と陶磁器制作能力
- 陶磁器を俯瞰的に捉え論理的に思考する能力
漆工
- 漆工や木工の制作経験と、技法、素材に関する基礎的な知識
- 漆工や木工分野における表現方法を探求する意欲と制作能力
- 漆工や木工分野における独自の研究テーマを設定する能力
- 会話や記述によるコミュニケーションを円滑に行える日本語能力
染織
- 染織に関する基礎的な知識と制作および展示の経験
- 具体的な研究テーマと、それを実現するための技能
- 口頭や文字によるコミュニケーションを円滑に行える日本語能力
芸術学専攻
- 作品・作家・芸術理論等に関する情報や先行研究を収集し、論点を整理して自身の研究テーマを定める能力
- 文献資料や学術論文の読解・精読に必要な語学力、および客観的な論述に必要な文章力
- 自身の研究の特色や意義を、言葉や図表などを用いて客観的に説明する能力
保存修復専攻
- 日本・東洋絵画に関する基礎的な知識と表現技術
- 制作・研究活動など、自身の経験に基づいた意見や考えを形成する力
- 自らの考えを文章やプレゼンテーションで論理的に他者に伝える力
入学試験の基本的な考え方・方針
美術研究科修士課程の入学試験は、共通試験(配点300点)と専攻試験(配点700点)を総合して判定します。