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これまでの実施の様子|サマーアートスクール2022

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* 掲載内容は実施年度当時のものです。

* 開催会場について特に記載のないものは京都市立芸術大学内で実施したものです。

講座内容

1. 貝殻がまとう別世界 〈日本画講座〉

日 時   2022年 8月8日(月曜日)10:00~16:00(昼休憩1時間を含む) 計5時間

受講料   6,000円(材料費込)

受講者数  17名

形 式   実技

対 象   経験不問

講 師   奥村 美佳 (日本画専攻准教授)
      三橋  卓(日本画専攻講師)
      北川  咲 (日本画専攻非常勤講師)

 

内 容

日本には古来から、対象を他のものになぞらえて表現する「見立て」という技法があります。

この講座では、小さな貝殻の複雑な表層を観察し、新たな自分だけの世界を描き出すことで、日本画による「見立て」を体験しました。

貝殻の模様や形状から想像した風景など、思い思いの表現が生まれていました。

 

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • 企画もおもしろく大変楽しく発見もありとても有意義な講座でした。段階ごとに発見や気づきがあるというのも勉強になりました。
  • 見立てはヒトの想像力を生かした自由な表現方法であることがよくわかりました。面白かったです。
  • 先生の言葉で「ふと目についた古い壁の些細な染みのかたちさえも記憶に留めて、自身の表現の糧とする」というお話が印象的でした。

 

日本画専攻の紹介ページはこちら

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2. 中国絵画の見かた ―花鳥画を中心に― 〈芸術学講座〉

日 時   2022年 8月8日(月曜日)10:00~15:00(昼休憩1時間を含む) 計4時間 

受講料   3,000円(材料費込)

受講者数  9名

形 式   講義

対 象   経験不問

講 師   竹浪 遠(総合芸術学専攻准教授)

 

内 容

中国絵画は三千年を超える歴史があり、日本絵画にも大きな影響を与えてきました。関西では、古代から近現代に至るまで中国絵画が収集され続け、 現在も多くの作品が伝わっています。

この講座では、長大な時空の中で育まれ伝えられてきた中国絵画の中から、今回は「花鳥画」を中心に鑑賞のポイントを紹介するとともに、本学の資料館所蔵の作品を実際に鑑賞しました。

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • 間近で作品を見ることができ、細部のタッチがわかって良かったです。
    絵に縁起の良さなどが入ってることなどが知れて、絵の楽しみ方が増えました。
  • 作品鑑賞が楽しかったです。美術館ではガラス越しにしか見ることができないようなものを間近で見せて頂き、感動しました。
  • 講義の後に画を拝見し、参加者の感想を聞いたりできてとても楽しかったです。

総合芸術学専攻の紹介ページはこちら

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3. 伝統日本絵画技法 絹本画に親しむ 〈日本絵画講座〉

日 時   2022年 8月8日(月曜日)~ 8月10日(水曜日)
      各日 10:00~16:00 (昼休憩1時間を含む) 3日間/計15時間

受講料   10,000円(材料費込)

受講者数  20名

形 式   実技と講義

対 象   経験不問 但し高校生以上

講 師   宇野 茂男 (保存修復専攻教授)

 

内 容

日本絵画の伝統素材と表現を学ぶことを目的とした本講座では、絹本画(けんぽんが)を行いました。

絹本は日本絵画の特徴とも言えます。 紙本と違って「ぼかし」が美しく、「裏彩色」などの表現に優れています。

今回の講座は、実習だけではなく伝統日本絵画材料についての講義をし、絹本の優美で多彩な表現と繊細な線描を体験していただく3日間でした。

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • たいへん盛りだくさんの内容の素晴らしい時間を過ごすことができ、とても勉強になりました。
  • 宇野先生と大学院生の皆さんがとても親切にていねいに教えて下さいました。機会があれば、また参加したいと思う講座でした。
  • ずっとやってみたかったので、実際に体験できてとても楽しかったです。独学では学ぶことの出来ないことばかりで、たいへん勉強になりました。

 

 

 

 

修士課程(保存修復専攻)の紹介ページはこちら

4. ケヤキのお盆に拭漆 〈工芸(漆工)講座〉

日 時   2022年 8月9日(火曜日)10:00~12:00 計2時間

受講料   6,000円(材料費込)

受講者数  11名

形 式   実技

対 象   経験不問 但し小学生以上

講 師   笹井 史恵 (漆工専攻准教授)
      栗本 夏樹( 漆工専攻教授)
      安井 友幸 (漆工専攻教授)
      大矢 一成( 漆工専攻准教授)

 

内 容

ケヤキの木地に落ち着いた高級感のある仕上がりの赤呂漆(本漆)を使用し、拭漆(ふきうるし)を施したお盆を制作しました。
漆を施して仕上げる工程や材料についての講義も行いました。

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • 大学の先生方から直接学ぶ機会を得て、子にとっても大人の親にとっても良かったです。
    お話の内容も子供にとっても分かり易く、実際に漆を塗る作業ではより楽しく思えたようです。
  • 初めて漆を使ってとても楽しかったし、勉強になりました。
  • 短時間だったのが残念でした。内容が良かったので、もっと違う工程も体験してみたかったです。

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5. 染料で描き染める 〈工芸(染織)講座〉

日 時   2022年 8月9日(火曜日)13:30~15:30  計2時間

受講料   3,000円(材料費込)

受講者数  11名

形 式   実技

対 象   経験不問 但し小学生以上(小学生は保護者同伴での参加)

講 師   藤井 良子 (染織専攻准教授)

 

内 容

染料を使って思い思いの色をつくり、木綿の布に刷毛で描き染め、染め上がった布の縁をミシンでかがり、オリジナルのハンカチに仕立てました。

染料独自の発色や,布に染みいる感覚を体験しながら、使ったり飾ったり、暮らしを彩る「工芸」ならではの楽しみを感じていただきました。

小学生の方なども多く参加され、絵の具でなく染料で、紙でなく布に描く新しい感覚を楽しく体験していただけたと思います。

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • 染料を始めて経験しました。絵の具などで絵を描くのとはまた違った難しさがありましたが、
    「染める」という工程を楽しむことができました。
  • 染織についてのヒントがたくさんあり、家でもいろいろ試してみようと思いました。
  • すごく滲んだりしたけれど、普段できないような体験ができて楽しかったです。

 

染織専攻の紹介ページはこちら

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6. 土探しからはじめる、うつわ作り 〈工芸(陶磁器)講座〉

日 時   2022年 8月10日(水)9:00~15:00(昼休憩1時間を含む) 計5時間

受講料   5,000円(材料費込)

受講者数  11名

形 式   実技

対 象   経験不問(小学生以下は保護者同伴)

講 師   長谷川 直人(陶磁器専攻教授)
      重松 あゆみ(陶磁器専攻教授)
      森野 彰人(陶磁器専攻教授)
      若杉 聖子(陶磁器専攻准教授)
      潮  桂子(非常勤講師)

 

内 容

やきものに向いている土の条件として「可塑性」と焼成における「耐火性」が必要不可欠です。そのため市販の陶芸用粘土は、あらかじめ様々な原料をブレンドし、調整されていますが、自然豊かな西京区の京都芸大の構内裏手の丘では、良質な粘土が取れるため、今回の講座では、「土の採取」から「成形」までを体験していただきました。

後日焼成後にお手元へお届けした作品は、土づくりやさまざまな成形方法を試しながら制作した思い出とともに残していただければと思います。

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • 大変本格的な講座で、器の土の精製方法や粘土鉱物の構造など、知識の提供もあり面白かったです、先生方の主義や知恵・知識がとてもためになりました。
  • 自ら土を採取して器を作るのは初めてだったので、とても楽しかったし、面白かったです。
  • 自然にあった土をそのまま手を加えることで、土と対話出来た良い機会となりました。

7. 友禅にかくされた秘密 〈芸術学講座〉

日 時   2022年 8月10日(水)10:00~16:00(昼休憩1時間を含む) 計5時間

受講料   3,000円(資料代・材料費込)

受講者数  10名

形 式   講義と実技

対 象   経験不問 但し中学生以上

講 師   吉田 雅子 (総合芸術学専攻教授)

 

内 容

京都の友禅についての基礎知識を踏まえ、友禅の文様に隠れた秘密を読み解いたり、本学所蔵の江戸時代の友禅小袖をマイクロスコープを使って細部まで鑑賞しながら、文様の意味や表現される世界についてなどについて、ディスカッション形式の講義を行いました。

その後、下書きを施した布製品に顔料を使った友禅の色挿し体験をとおして、色彩を扱う楽しさや筆を使って彩色する難しさなどを感じていただきました。

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • 講義では友禅の模様や歴史など、今まで全く知らなかったことを知れて面白かったです。
    ガラスケース越しでなく現物を見たことによって、具体的に友禅というものを知ることが出来ました。
  • 先生の「ただ見るだけではなく、背景にあるものを考えること」という言葉が印象的でした。今後作品を見るときに心掛けようと思います。
  • 色差し体験がむずかしくも楽しかった。今後染織の作品を見る際に役に立つ体験だったと思う。

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8. 木版リトグラフ講座 〈版画講座〉

日 時   2022年 8月10日(水)13:00~17:00 計4時間

受講料   8,000円(材料費込)

受講者数  7名

形 式   実技

対 象   経験不問

講 師   田中 栄子 (版画専攻教授) 
      王  木易 (版画専攻講師)

 

内 容

木版リトグラフは、リトグラフの特徴である「直接描写して版を作ること」に加えて、木版画のように「彫ったり、木目を利用して表現したりすること」ができる版画技法です。

今回の講座では実際の工程を体験し、作品を制作しながら新しい技法を学びました。

木の板にさまざまな画材や絵具を用いて自由に描いた絵や模様が版画として出来上がる楽しみを、受講者の皆さんも感じていただけたと思います。

 

 受講者の皆様の感想より *一部抜粋  

  • たいへん楽しかった。思い描いていたのとでき上がりが違ったりもして、おもしろかったです。
  • 版画は学校の木版画しかやったことがなかったから、新しい技法を知れて面白かった。
  • 版画の技法や木版リトグラフのおもしろさがよく分かって、とても楽しかったです。